今、注目を集めている俳優のひとり、カミラ・モローネ。彼女を起用したシャネルの2024-25年秋冬プレコレクションのキャンペーンビジュアルが公開された。
しびれるようなアリュールの世界を堪能して。
レオナルド・ディカプリオとの4年半に渡った交際でも注目を集めたカミラ・モローネ。今やその一挙手一投足が注目の的になっている彼女が着こなすシャネルの2024-25年秋冬プレコレクションは、ロマンティックな華やかさとノンシャランなムードを併せ持つコレクションに仕上がった。
「シャネルファミリーの一員になることは、私の夢であり憧れでした。長年、ショーやレッドカーペットでメゾンと密接に仕事をするなかで、自然と対話が生まれ、『シャネルの本質』をどう表現するかの理解を深めてきました」とカミラは語る。
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1940年代のハリウッド俳優のエレガンスや、謎めき、また洗練された魅力を写し出したモノクロのイメージを撮影したのは、フランスをベースに活躍するフォトグラファーのカリム・サドリ。カミラ自身も敬愛し続けている往年の女優について「彼女たちが演じる主人公の女性たちには、畏敬の念を抱かずにはいられません。例えば『ギルダ』のリタ・ヘイワースがそうです。彼女たちがまとっていた服は、魅惑的で気品やパワーが感じられます。まさに真の映画スターの風情であり、肌はあまり見せていないのに艶やか。キャンペーンで私が扮するのは、まさにそれを体現したフランス人女性です」と振り返る。
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ハリウッドの黄金時代とパリのエスプリが出会う。
撮影の舞台となったのは、パリの夜。レストランに佇むのは、グラマラスで、極めてフェミニンなシルエットの女性だ。透かしのディテールが施されたスエードの黒いロンドドレス、レザーの服、リボンモチーフを飾ったシルクモスリンのトップスとスカートにはどれも、カットアウトや透け感が程よいアクセントに。ツイードをあしらったスクープネックのベスト、カメリア、刺繍のリボン、ジュエルボタン、ロングチェーンとパールがついたショルダーバッグといったメゾンのコードが、ベル エポックで華やかな装飾の背景に花を添える。
また今回のコレクションは、マスキュリンとフェミニンのコントラストの探究もテーマのひとつ。この絶妙なバランスは、ガブリエル・シャネルが大切にしていたもので、カミラもとりわけ賞賛している。「私がいつも惹かれるのはデコルテやウエストラインを強調した繊細な女性らしさを取り入れたクラシカルなシルエット。そのなかに感じられるマスキュリニティや、生地の落ち感や構造にも魅力を感じます。フェミニンとマスキュリンのコントラストがとても好きなのです」
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さらにスタジオで白を背景に撮影されたイメージには、その感覚がはっきりと投影されている。花のモチーフがあしらわれたスエードのロングコートは、モデルのシルエットをすらりと見せ、スカートとショートジャケットは柔らかいレザーのヒーハイブーツとコーディネート。
「モダンでフレッシュで大胆。そして何より大切なのは、エフォートレスであること。どのルックも昼でも夜でも気軽に着られて、どんな着こなしにも対応できる万能なコレクションです」(カミラ・モローネ)
2024-25年秋冬プレコレクションは、ブティックで展開中。
シャネル カスタマーケア
0120-525-519(フリーダイヤル)
text: Tomoko Kawakami, photography: Chanel