フィガロジャポン10月号のとじ込み企画は、「キレイになるソウル旅。」
韓方コスメ、イース・ライブラリー(P250)にて。扉を開けると落ち着く墨の香りが漂う。
現地の美容プロと日本のソウル美容通におすすめを伺いつつ、海外コスメ通のボーテスター、菊乃も取材に参加。彼女の目線で、3日間の弾丸ツアーを振り返ります。
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ソウル。到着した翌朝7時、ホテルを出ていつものように走りに出かけました。ずらっと並ぶコスメショップ、大量の韓国海苔を運ぶ車、コチジャンとゴマ油の香り(多分)。なんかソウルっぽーい!とワクワク。約10年ぶりに来たので、右も左も分からないけど期待値はかなり高い。
走った後は早速朝ごはん。ソルロンタンをいただきました。お酒を飲んだ後によさそう。ほっこり。飲んだ次の日も、なんなら飲む前にもよさそう。
24時間オープンの「神仙ソルロンタン」明洞店。牛骨スープが胃にやさしく染み渡る。
ちなみに最終日の朝ごはんは「香苑」のアワビ粥。活きた韓国産アワビをまるごと使っていてプリプリ。化学調味料不使用の自然派。
ソウルといえばやはり注目はインスタ映えスポット。どの店も”映え”な内装にこだわっていて、テーマパークみたいで楽しい!
なかでもカロスキルのタンバリンズ(P245)はすごかった。新商品に合わせて内装が変わるらしいけど、ここまでのクオリティなら変わるたび見に訪れたい。色の組み合わせが素敵で、センス抜群。自分の家のリビングにもこんなソファと植物を置いて……なんて考えながらバシャバシャ写真撮っちゃった。
よーく見ると、テーブルにトナーとセラムがさりげなく置いてあります。
アートな手洗いコーナー。ハンドクリームからスタートしたブランドだから!?
2階に鏡があったのですが、しなくていいのにセルフィーしちゃう、もはやせざるを得ないような鏡の置き方。撮ってみるとなぜか盛れる。ライティングなのか鏡の角度なのか。ここで写真を!と言われるよりも、撮ってみたくなるこの不思議な気持ち。なんだかいろいろ計算されてるなぁと感心しました。
ここ、実はトイレの前。
今年マットリップ10色でデビューしたhince(P255)のショップにも、奥にセルフィー用のキラキラした小部屋が。
取材先の店を回って驚くのは、どこへ行ってもみーんな肌がとんでもなくキレイなこと。オーガニック韓国料理「エコバプサン」(P247)の女性オーナーは、57歳でスッピンなのに肌がピカピカ光ってた! 「自分が口に入れるものに対しての意識を変えて、考え直すべき」とその人は教えてくれたのですが、やはり食べるもので肌はつくられているのだな、とその肌を見て納得。もう何年も外食していないんだって。そのストイックさに感服。勉強になりました。
食事といえば、滞在中は人生で食べたことのない量のニンニクとニラを摂取しました。「ニンニクを食べ過ぎると鼻血が出るわよ」と教えられ育ったので、内心こんなに食べて大丈夫なのかと少し不安になりながらも、毎食避けられないので両方大量に食べてました。
特においしかったのは夜食に食べた「明洞餃子」のカルグクス。鶏ベースのスープに野菜やミンチされたお肉、ワンタンがのっていて、お味はほどよくあっさり。もちろん大量のニラとニンニクも。日本にいると臭いが気になったりしてあまり食べられないので、何も気にしなくてよかった毎日がいまでも恋しい。
夜22時前、明洞はまだまだ観光客であふれかえっていて、ローカルの人はほとんどいない。コスメショップは夜遅くまで開いているところが多いので、リサーチしながら自分の買い物もしました。この非日常感がまた楽しい! 仕事とはいえ、こんな時間まで我を忘れて化粧品を買い漁る自分にハッとする。昼間はタピオカ片手にシートマスク(P253)爆買いしたしな……一体自分は誰なんだっけ? 見ても見てもまだ足りない。普段は旅先でこんなに動き回ることもないけど、たまには好奇心に身を任せるのも悪くない。ソウル、またすぐに来たいリストに仲間入りです。
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