パリ春のマルシェ『旬を味わうパイナップルケーキ』

春めいてくると足が向くのは、ポールロワイヤルのマルシェ。リュクサンブール公園の新緑に触れるのも愉しみです。

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趣あるポールロワイヤルの駅を出て、大通を東へ歩いて行くとすぐにマルシェが見えてきます。

入っていくと左手に新しいスタンドが。

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数年前から実践しているところが多くなってきた“アグリクルチュールレゾネ”(Agriculture raisonnée、農薬や化学物質の使用を極力避けて、健康な土壌や自然環境を守る農法)で野菜やフルーツを作っているロワールの農園からの直売です。

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新玉ネギにプチポワ(グリンピース)、春野菜が始まりました!

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アーティチョークにブレット、ラディッシュもイキイキ。

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アスパラ、キャベツにカリフラワー、どれも惹かれます。

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先に進むとお花屋さん。やっぱりチューリップを見ると心弾む。

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最近人気のラナンキュラスは、どんどん品種が多くなっています。

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芍薬の甘い香りがしてくると初夏。紫陽花の季節もやってきた。

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お向かいには好きな八百屋。すべてフランス産、気の利いた野菜を扱っています。

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春、いつもここで買うのはAil des ours(アイユデゾウス=熊のにんにく)。北海道ではアイヌネギと呼ぶ行者にんにく。お浸しや卵とじにして懐かしい母の味を思い出しながらいただきます。右はCive(シーヴ)、春先はこんな小葱が多く出てきてうれしい。

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そろそろ終わりなので食べ納め、早春の味タンポポ。

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少しずつフランス産が出てきたアスパラ。

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春の森のきのこ、モリーユ(アミガサ茸)。高価なのですが、風味が良いのでパスタや肉の付け合わせにしたい旬の珍味。天ぷらも良さそう。

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どの八百屋にも立派なパイナップルが並んでいます。

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スペイン産のビワが登場。短い旬なので早速買いましょう。

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ブルターニュで水揚げされたサンピエール(マトウダイ)。

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そろそろウニの解禁シーズンも終わるので、何としてもウニ飯を食べておきたい。

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さて、ひと通り買い物が終わったら、近くのリュクサンブール公園に向かって寄り道。

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冬の間、カラにして修理中だったところに水が満たされて噴水が。また爽やかな季節の始まり!

春の花や新芽が膨らんできた木々の中を歩くのが心地いい。

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土曜の昼、ペタンクに興じる人たちを眺めながら家路につきます。

今日は、毎年パイナップルの旬の間に数回作るケーキを。甘さ控えめで素朴な味は飽きがこないので、何度も食べたくなるもの。とうもろこし粉や米粉を使ったり、その都度家にある材料で適当にアレンジして愉しみます。

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■パイナップルケーキ 
Gâteau à l’ananas et au sirop d’érable

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材料 (22cmのココット鍋又は丸型1個分)
パイナップル 1個
A)
薄力粉   100g
アーモンドパウダー  30g(なければ、すべて小麦粉でも)
ベーキングパウダー 小さじ1
シナモンパウダー 少々

B)
卵   2個
砂糖(キビ糖など精製されていないもの) 50g
グレープシードオイル(またはサラダ油)50cc
豆乳(または牛乳) 50cc
ラム酒 大さじ1
おろしショウガ 小さじ1

メープルシロップ  大さじ2
ハーブ  少々(写真はタイム)

作り方
1.型にオーブンペーパーを敷く。パイナップルの底と葉の部分を根元から切り落とし、まな板の上に縦に置き包丁を上から下に向けて滑らせながら皮を剥く。縦に4等分に切り分け、中心の硬い芯を除き、1cmくらいの厚さに切ったものを型の中心から並べ、側面にも張り付ける。残ったものをさいの目に切る。(あとで生地に混ぜる)
2.ボールの中にA)の材料を合わせて振るい入れる。
別のボールにB)の材料を混ぜていく、卵と砂糖を入れて泡だて器で混ぜ、油を加えよく混ぜて乳化させる。さらに、おろしショウガ、豆乳、ラム酒を加えて混ぜる。A)のボールの中心にB)を注ぎながら混ぜる。さいの目に切ったパイナップルも加えて混ぜる。型の中に流し入れて平らにならす。
3.180℃に温めておいたオーブンに入れて、40分ほど焼く。竹串を刺して何もついてこなければ焼き上がり。10分ほど置いて冷ましてから型から外す。メープルシロップを刷毛で塗り、好みのハーブを飾る。

 

頂き物のカナダのメープルシロップがあったので塗ってみましたが、はちみつでも。

パイナップルの完熟でないものは、室温に数日置いて追熟します。葉を一本引っ張ってみて、簡単に抜けるようになったら食べ頃。

日本では、これからがパイナップルの最盛期だそうで、旬のいちばんおいしい時期に是非どうぞ!

 

■Marché Port Royal  マルシェ・ポール・ロワイヤル
Boulevard de Port Royal 75005 Paris
営)火・木・土 7時~14時
メトロ:RER B2番線  Port Royal 駅下車
SACHIYO HARADA
料理クリエイター

長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。16年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。近著に『LE B.A.-BA DE LA CUISINE “Ramen”』(Edition Marabout Hachette社 刊)がある。
Instagram : @haradasachiyo
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