パリから農園へ "新鮮野菜たっぷりのタブレ風サラダ"

いちごのシーズンが5月から始まって以来、たびたびパリ郊外の農園に足を運んでいます。

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到着すると入口に、今日収穫できる野菜と値段を記したパネルがあるので、フムフムと欲しいものに目星をつけて畑のマップを確認。

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中に入っていくと、すでに収穫された新ジャガ、サクランボ、秋に収穫されたリンゴのジュースなどが並んでいます。

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横にあるカートを持って畑へ!

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真っ先に目指すのは、イチゴ畑。いちばん人気だけあって、もう人がたくさん。

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次はラディッシュ。やっぱり、ここは根菜がおいしい。

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覆ってある防虫ネットを開けると、みずみずしいカブが出てきた。

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大好物の新玉ねぎ、土から抜きながら嬉しくなる。

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隣には、新ニンニク。もう良い香りを放っています。

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前回来た時には、葉ばかりだったクルジェットが急成長! 夏野菜はこれからが本番。

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まだ小さめの紫キャベツだけど、せっかくだから収穫してしまおう。

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虫がついているカリフラワー。そんな様子にホッとしながら、また収穫。

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サラダも、来るたびに必ず。

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ベットハーヴが食べ頃になっていたので、一束。これは、オリーブ油と塩を混ぜてから、オーブン焼きにすると、甘味が凝縮してうまい。

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アロマティックの畑にはタイム、パセリ、ミント、ローズマリー……少しずつ刈っていると、小さな子どもたちを連れた男性が、「これはね、肉や魚とマリネして焼くとね、いい香りがついておいしくなるんだよ」なんて、優しく語りかけていて……いいなあ、こんなお父さん。

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今年初めてのインゲン。ここのは本当においしいので、夢中になって採る。2m以上の高さまで伸びて、花もたくさん。まだまだこれから収穫できそう。

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立派なきゅうりも初物。

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いっぱいになったカートを押しながら、最後にまた、イチゴ畑へ。

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レジに行って、お会計。いつも嬉しくて調子に乗って、つい買いすぎてしまう。さあ、何を作ろうか、と帰り道考えるのも楽しい。

今日は、夏の定番、タブレをアレンジしたサラダをご紹介します。元々レバノン料理ですが、クスクスと並んでフランスでもポピュラーなもの。普通は、Boulgour(ブルゴー)という引き割り小麦とパセリ、ミントやコリアンダー、玉ネギ、トマトを入れたシンプルなものですが、クスクスを使い、農園で収穫してきた野菜をたっぷり入れてみました。

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◾️夏のタブレ風サラダ
Salade de couscous façon taboulé

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<材料(4人分)>
A クスクス 1/2カップ
  熱湯 1/2カップ
  塩 小さじ1/4
  オリーブ油 小さじ1

B パセリ(みじん切り) 1束分
  新玉ネギ(みじん切り) 大さじ4
  紫キャベツ(スライサーで薄切り) 1/5個分
  カリフラワー(スライサーで薄切り) 1/5個分
  ミニトマト 10個
  クルジェット(ズッキーニ) 緑、黄色 各1/2本

C  オリーブ油 大さじ2
  レモン汁 大さじ2                  
  塩・コショウ 適量
  おろしニンニク 1/2片分

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<作り方>
1. ボールにAの材料を入れて混ぜ、蓋をして5分ほど置く。蓋を取って混ぜて冷ます。
2. スライサーで薄切りにしたカリフラワーを強火でサッと蒸す(もしくは電子レンジで1〜2分加熱)。
クルジェットは7〜8ミリの厚さに輪切りして、グリルパンかフライパンで強火でサッと焼く。
3. Bのミニトマトとクルジェット以外の材料とCの材料を1. のボールに入れ、混ぜ合わせる。
4. 深めの皿かバットに3. を入れて、半分に切ったミニトマトとクルジェットをのせる。

 

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これは、ハーブ用のムーラン。中にハーブを入れて取っ手を回すと下から細かくなったものが出てくる。フランス人の友人がうちに来て、これを使っていると、「おお、これはうちのおばあちゃんが使ってたよ、懐かしいなあー」ハハハーと声をたてて笑う、昔からのお道具。これはブロカントで見つけたものですが、いまも同じようなものが金物屋さんで売られています。

■La cueillette du plessis  ラ・キュイエット・ドゥ・プレシ
rue de la cueillette (Avenue de la Ferme Briarde) 77600 CHANTELOUP-EN-BRIE
営)火~金曜 9:30~12:30/14:00~19:00
  土曜 9:30~19:00 non stop
  日曜 9:30~12:30
www.instagram.com/cueilletteduplessis

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おまけ

農園に通う楽しみのひとつは、帰りに、すぐそばのParc culturel de Rentilly (パーク・キュルテュレル・ド・ランティイ公園)に寄ってピクニック。そして今の時期のデザートは採りたてのいちご。

良い気が流れているのかな……とにかく、すがすがしい。パリ市内から車で、わずか40分ほどなのに、緑豊かで美しい田舎の風景が広がっていて穏やかな気持ちになってきます。

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広大な敷地には、御神木のような樹齢数百年のセコイヤがいくつかあって、いつも人々が惹きつけられるように集る。木陰は、どんなに暑い日でも涼しく、なにか大いなるものに守られているような気がしてくる。

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パリ在住のアーティストRieko Kogaさんのインスタレーションに参加する子どもたち。大木のエネルギーを感じながら不思議&楽しいひと時。

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ある週末は、アートイベントが開催されていて、expoのほかにコンテンポラリーダンスや演劇などのパフォーマンスが。いつか、ここにある美術館にも行ってみたい。

Sachiyo Harada/料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。16年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。近著に『LE B.A.-BA DE LA CUISINE “Ramen”』(Edition Marabout Hachette社 刊)がある。
Instagram : @haradasachiyo

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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