パリ4月のマルシェ「カラダが欲しがる春野菜のレシピ」

ああ、とにかくおいしい野菜が食べたい! 日曜の朝、そう思い立ってバスティーユのマルシェへ。

最初に目指すのは八百屋さん。

230424-Marché-Bastille-01.jpg

ブルターニュ産のスタンドへ行くと朝日を浴びて、お肌つるつるの小蕪がきれい。

230424-Marché-Bastille-02.jpg

大好きな新玉ネギがおいしそうだ。

230424-Marché-Bastille-03.jpg

春ニンジンも生き生きと輝いています。葉をサクサクの天ぷらにしようか。

230424-Marché-Bastille-04.jpg

先のとがった春キャベツもたまらない!

230424-Marché-Bastille-05.jpg

もちろん、フランス大西洋側の島から運ばれてきた新ジャガも買います。

---fadeinpager---

230424-Marché-Bastille-06.jpg

アスパラも旬を迎えて勢いよくドッと出てきた。白いのは黄身酢と和えて、青いのは味噌汁にするとダシが出てうまい。

230424-Marché-Bastille-07.jpg

爽やかな香りに振り返ると、どのスタンドにもイチゴがあふれて。

230424-Marché-Bastille-08.jpg

観光客に人気、日曜のマルシェの目玉はオイスターバー。前は1カ所だけだったのに、3カ所に増えていました。

230424-Marché-Bastille-09.jpg

次から次へとくるオーダーに、牡蛎むき隊も大わらわ。

---fadeinpager---

230424-Marché-Bastille-10.jpg

このマルシェの中でも四季ごとにフォトジェニックな所のひとつ。初夏には、かぐわしい芍薬が並びます。

230424-Marché-Bastille-11.jpg

そばに寄るとラベンダーのいい香り。プロヴァンスで栽培しているおじさまが自ら刈り取ってきたもの。

230424-Marché-Bastille-12.jpg

ちょっと嬉しかったのは、2016年に出版された拙著『パリのマルシェを歩く(Figaro books)
に出てくれたマルシェ・シャロンヌでチュロスを売るおじいさんがこのマルシェにも。
お元気でなにより!と8年ぶりの再会を喜んでいたら、すぐに行列ができて相変わらず商売繁盛のようです。

230424-Marché-Bastille-13.jpg

この界隈に陶芸のアトリエLa terre entière (ラ・テール・アンティエール)を構えるAnne-Laure アンヌ・ロールさん。日本のモノが大好きという彼女、どれも和食に合いそうです。

230424-Marché-Bastille-14.jpg

毎週いろんな人がここで唄っている懐かしく陽気なシャンソン、いつの間にか周りに輪ができて。

230424-Marché-Bastille-15.jpg

帰り道は久々の晴れで気持ちが良いので、少し遠回りしてセーヌまで。サンルイ島から左岸に渡る橋の上にこんなテーブルが並んでいました。上からセーヌを見渡すと、船には観光客がぎっしり……いい季節になりました。

最近パソコン仕事が多いせいか眼の疲れがひどいので、さて、どんなものが良いのかしらと調べてみると……なんとマルシェで見て食べたくなって買ってきたものほとんどが眼に食効のあるものでした。
まさにカラダが欲しているものだったのですね。

今日は、新玉ネギが手に入ると、いつも作る簡単なマリネをご紹介。玉ネギは疲労回復、鎮静、そしてサーディンは眼の疲れに効くビタミンB2いっぱいですよ。

---fadeinpager---

■新玉ネギとサーディンのレモンマリネ
Oignons nouveaux et sardines marinées au citron

230424-Marché-Bastille-16.jpg

<材料 2人分>
新玉ネギ(葉付きの物、又は新玉ネギと細ネギ) 6本くらい
オイルサーディン缶  1個
レモン  1個(1/2をくし形にスライス、残りをマリネ液に)
粒コショウ 少々(家ではマダガスカルの野生のコショウを使用)
【マリネ液】
オリーブオイル  大さじ1
バルサミコ酢   小さじ1
醤油       大さじ1
レモン汁     1/4~1/2個分をお好みで
ハチミツ     小さじ1

<作り方>

1. 新玉ネギの青い葉の部分を5~6cmくらいに切り、白い部分は縦半分に切り分ける。
2. 熱くしたフライパンに薄くオリーブオイル(分量外)をひいて、白い部分に焼き色をつける。
 火が通ったら青い部分を入れてサッと炒めて火からおろす。
3. 皿に②とオイルサーディンとレモンをのせて、すべての材料を混ぜ合わせたマリネ液を回しかけてコショウを振りかける。
☆数日おいしくいただけるので、常備菜にもぜひ!

マルシェから家に戻って早速野菜を料理。食べていると春の大地からもらうエネルギーが身体の中で広がってどんどん元気になっていくのを感じています。

Marché Bastille マルシェ・バスチーユ
Boulevard Richard Lenoir 75011 Paris
営)木・日 7:00~14:30
メトロ)1・5・8番線 Bastille駅下車
Sachiyo Harada/料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。16年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。近著に『LE B.A.-BA DE LA CUISINE “Ramen”』(Edition Marabout Hachette社 刊)がある。
Instagram : @haradasachiyo

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
airB
言葉の宝石箱
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories