名残の夏野菜で作る彩り鮮やかで、さわやかなピクルス。
おうちでパリの味 2024.09.10
最近の食のトレンドのひとつ、アペロのスターといえば"ピクルス"。レストランやビストロでは、シェフ達が作るピクルス"Maison"メゾン(自家製)がスープや前菜にも添えられて、爽やかなアクセントになっています。
エピスリーの棚には、トラディショナルなコルニション(小きゅうり)に替わってカラフルな季節の野菜を使ったものが多くなってきました。
マルシェにピクルスの材料を探しに行ってみると、まだまだ夏野菜が盛りだくさん!
パリ近郊の農家で有機栽培されている香りの強いハーブ。
パプリカは、細長い品種が柔らかで甘味が強い。
ズッキーニの新鮮なものは、生で食べるのがおすすめ。
香りと歯ごたえの良いセロリやにんじんは、ピクルスにすると美味しい。
今日ご紹介するのは、冷蔵庫で3~5日くらい保存する食べきりサイズ。ご家庭では、小さめの容器に残り野菜をどんどん入れて手軽に作ってみましょう。
『夏野菜のピクルス』Pickles de légumes d'été
(写真の上から時計回りに)
A / 緑パプリカ 1個
赤玉ねぎ 1/2個
B / にんじん 1~2本
セロリ 1本
C / ズッキーニ 1本
赤パプリカ 1個
【香り付け】
☆スパイス / 粒コショウ、レッドペッパー、クミンシード、コリアンダーシードなど
☆ハーブ / ローリエ、ローズマリー、タイム、ミントなど
☆ニンニク、オレンジやレモンの皮など
【マリネ液】
酢(穀物酢、ワインヴィネガーなど) 1カップ
水 2カップ
砂糖 大さじ4
塩 大さじ1
①野菜を食べやすい大きさに切って、ビンか器に入れる。
②マリネ液の材料を全て小鍋に入れ中火にかけて、かき混ぜながら砂糖と塩を溶かし、沸騰する前に火からおろす。熱いうちに①の野菜に注ぐ。
③好みで【香り付け】の材料をそれぞれの器に入れて、冷めたら冷蔵庫に。2時間くらいから食べ頃に。
野菜やスパイス、ハーブの組み合わせは自由、自分の好きなものアレンジしてください。マリネ液を注ぐ前にリキュールやハチミツを入れるのも良し。
よく冷えたピクルスは、ワインやビールにも合い、食欲が出てきて疲れたカラダも喜びます!
料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo