パリのストリートフード?! バインミーを作ってみる。

パリのアジアンレストランは、ここ数年新しい波がやってきて賑やかになっています。 

ベトナム、カンボジア、タイや中国などの国から移民としてフランスに入ってきた人達から連なるパリ生まれの3世、4世、ニュージェネレーションが作る料理が人気。 

自分たちの根っこであるお母さんやおばあちゃんの料理をアレンジしたもの、美味しくて、ちょっと洒落たお店のインテリア、ロゴやパッケージでイメージを一新したものが面白い。 

小腹がすいた時に手軽に食べられるストリートフードもバラエティー豊かで、バオやボブンのカジュアルなレストランが続々とオープンしています。

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マレ地区の北、アール・エ・メティエ界隈の中華街に最近できたアジアンサンドイッチの店。

サテーソースでマリネして焼いたチキン、蒸し焼きにしたプルドポーク、豆腐のクリームと味噌で味付けしたベジタリアンのサンド。どれも美味しそう!

とはいえ、私が好きなのは、やっぱりマンマの味。例えば大好物のベトナムサンド、バインミーのイチ押しは、パリに来て初めて食べた13区中華街の大きなスーパー、タンフレールの入口にある〝Thieng Heng"。バインミーを見つけるたびに方々で食べ歩いてきたものの、この懐かしいような素朴なのが一番。

元々、フランスの植民地だったベトナム発祥、庶民のローカルフード...いやいや、日本でいうおにぎりのようなベトナム人のソウルフードですね。

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ベトナム旅行を思い出すような店内には、お惣菜もたくさん。上に掲げられたメニューには、ハム、チキン、焼き豚、甘辛味でレモングラスの効いた牛肉のグリル、ベジタリアン用の揚げ豆腐などが。おしゃれでもなく垢ぬけてもいない、このベタな感じがいい。
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ウインドウでは、おばちゃん達が手際よくサンド作り。昼時には行列ができて、積み上げるそばからどんどん売れていく。

さて、そんなバインミーをおうちでも作ってみましょう。

『バインミー』 Banh Mi

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【材料】2人分
バゲット 1本
きゅうり 1本薄切り
玉ねぎ 1/4個薄切り(水に晒す、もしくは切ってから時間を置くと辛味が抜けます)
パクチー 少々

【にんじんサラダ】
にんじん 1本を千切り、またはスライサーで細く。
ナンプラー 大さじ1
レモン汁か酢 大さじ1
砂糖  大さじ1

【焼き豚】
豚肉(肩ロース) 500g(作りやすい分量)
塩 小さじ1
砂糖 小さじ1
水 100ml

☆唐辛子ペースト(お好みで)
①【焼き豚】の材料をビニール袋に入れて一晩冷蔵庫で寝かせる。水気を切って、厚めの鍋に油少々(分量外)を入れて強火で周りを焼いて焦げ目をつける。蓋をして弱火にしてから45分くらい蒸し焼きにする。冷めたら好みの厚さにスライス。
②【にんじんサラダ】の材料をボールに入れて混ぜる。
③パンを半分に切ってから、横に切り目を入れて、全ての具を挟む。

☆味の決め手は、なんといってもパクチーとしっかりとナンプラーを効かせたにんじんサラダ。

焼き豚の代わりに、鶏むね肉を焼いたもの、薄切り豚か牛の焼き肉、ハムや豆腐の焼いたものなど、好きな具を好きなだけたっぷりと入れて、ベトナムの旅行気分で愉しんでください!!

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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