美味しくなってきたカボチャでモチモチのニョッキを作る。

フランスのハロウィンは、アメリカや日本ほど盛り上がりませんが、この時期になるとパティスリーやブティックのウインドウを飾り付けるところが少しずつ多くなってきました。

でも、一番賑やかなのは、秋の収穫で豊かになっている野菜畑かもしれません。

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入口に飾られた色とりどりのカボチャめがけて、子供たちが駆け寄ってきて楽しそう。

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干し草の塊が大きなカボチャになっています。

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こちらは農園スタッフの大作、巨大な黒い蜘蛛!

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週末は、ランタン作りのアトリエが開かれていたのですが、親子で参加して、うれしそうにお持ち帰り。

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なんと"Shiatsu"と名前のついたカボチャを発見!多分日本の種類かと思い、早速購入。

今日は、私のヴェジタリアンの本の中から、カボチャを使った一品をご紹介します。
夏の終わりに収穫されてから追熟をして、さらに旨味甘味が増してきたカボチャが美味しい季節です。

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Panaisパネとは、日本ではパースニップと呼ばれるセリ科の根菜で秋の終わりから出てくる冬野菜。加熱すると甘味が増し、ジャガイモのようなホクホクした食感になります。日本では代わりにジャガイモを使いましょう。

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カボチャのニョッキとパネのポタージュ Gnocchis de Kabocha avec velouté de panais

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photography: Gnocchis kabocha panais/Ahne Ferreira

材料|4人分

【ニョッキ】
カボチャ 600g
小麦粉 100g
塩 一つまみ

【パネのポタージュ】
パネ(又はジャガイモ) 300g
玉ねぎ 100g
水 300ml
固形ブイヨン 1個
豆乳(又は牛乳) 400ml
アーモンドペースト(又は練りごま) 大さじ2
オリーブオイル 大さじ1
塩・コショウ 少々

【仕上げのトッピング】
ロマネスコ(又はブロッコリー) 1/2個
ピスターチ 大さじ2
セルフィーユ(又はパセリ、ハーブなど) 少々
くるみオイル(又はオリーブオイル) 大さじ1~2

①カボチャのニョッキ
カボチャを切り分けてからタネをスプーンで取り出し、包丁で皮をそぎ落とす。3㎝くらいの角切りにする。ロマネスコは、小房に切る。
②10~12分ほど蒸してから、ロマネスコを端のほうに加えてさらに3分ほど蒸す。カボチャに串がスッと通るようになったら蒸し上がり。(又は、耐熱容器に入れて電子レンジで加熱)
③カボチャの水気を取り、ボールに入れてから熱いうちにポテトマッシャーで潰す。全体が潰れたら小麦粉を加えてヘラでよく混ぜる。布巾を掛けて置く。

④パネのポタージュ
玉ねぎをスライス。パネの皮をむいて7ミリくらいの厚さにスライス。鍋にオリーブオイル大さじ1と玉ねぎを入れて、色つかないように混ぜながら中火でしんなりするまで炒める。パネを加えて混ぜたら水を入れてから蓋をして弱火~中火で柔らかくなるまで煮る。煮えたらアーモンドペーストを入れて、滑らかになるまでブレンダーで攪拌。最後に塩コショウで味を整える。

⑤ニョッキを茹でる
湯を沸かして、ニョッキの生地を2本のスープ用スプーンを使って、クネル状にして茹でる。底から浮かび上がって来たら、さらに1分ほど待って茹で上がり。
⑥温かいポタージュを器に入れてからニョッキをのせ、ロマネスコ、砕いたピスターチとハーブを散らして、くるみオイル(又はオリーブオイル)をひと回しかけて出来上がり。

☆カボチャの生地は、丸めて平たくしてから、フライパンで焼くのも美味しい。これに練乳をかけたものは、北海道の子供時代のおやつでした。小さなお団子にして茹でてお汁粉にも。

少し手間はかかりますが、旬の野菜の滋味たっぷりのごちそうです。週末やおもてなしに是非、作ってみてください。

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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