ノエルと新年のおもてなしには"サーモンのパルマンティエ風"がピッタリ!
おうちでパリの味 2024.12.24
今年もあとわずか、あっという間にノエルが来て、すぐに新年ですね。
この時期は、ただ街を歩くだけで美しく楽しい。セーヌ川を横切ってシテ島へ。
ここは、毎年のノエルのディスプレイが楽しみなカフェで、先日修復工事を経て5年ぶりに再開したノートルダム寺院の横の小道。初夏には建物を覆うほどの立派な藤の木に花が咲いて、有名なフォトスポットになり、大勢の人で賑わう。
キリスト降誕の場面を再現したクレッシュ・ド・ノエルをクマちゃん達が囲んでいます。
ノエル前の週末のサンルイ島は、夜になっても賑やか。
エピスリーには、南西部の名産品フォアグラや栗など美味しいものが並んでいます。
八百屋には、冬のキノコChanterellesシャントレルやTrompet
te de la mort トロンペット・ド・ラ・モールが出てきました。冬ならではの珍味はノエルのご馳走として肉料理のつけ合わせやリゾットに。
チーズ屋さんの店先には、この季節ならではのリッチな山のチーズ、モンドールが。
さて、年末年始のおもてなし用にご紹介するのは、料理教室で作って好評だったサーモンとじゃがいもを使った前菜。旬の紅鮭を使うと色がきれいです。
ノエルにもおせちにも合うと思うので、是非試してみてください。サーモンのパテは、多めに作っておいて、薄く輪切りにしたバゲットに塗ると、シャンパーニュや日本酒にもぴったりな美味しいアペリティフになりますよ。
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サーモンのパルマンティエ風 Parmentier au saumon revisité
材料 4人分
じゃがいも200g
【サーモンのパテ】
塩鮭 100g
にんにく 1片
玉ねぎ 30g
オリーブ油 大さじ1
酒 大さじ1
バター(ポマード状) 20g
ゆずの皮(みじん切り) 少々
タイム ひとつまみ
【仕上げ】
きんかん、ライム、レモンなどの薄切り少々
イクラかピンクペッパー少々
ハーブ(飾り用)少々
①じゃがいもの皮を剥いて1㎝位の厚みに切り、塩少々を加えた水から茹でてポテトマッシャーで潰す。
②【サーモンのパテ】にんにくと玉ねぎを薄切りにする。にんにくとオリーブ油をフライパンに入れて点火し、中火でにんにくの香りを出す。玉ねぎを加えて炒め、しんなりしてきたら、こま切れにした鮭を加え、酒をふり入れてから蓋をして蒸し焼きにする。鮭に火が通って水分がなくなったら、タイムを入れる。火から下して冷ます。
③冷ました②にバター、ゆずを加えてフードプロセッサーかミキサーで混ぜて、なめらかにする。
④直径5~6cmの丸型に2/3の高さまで①のじゃがいもをスプーンで詰めたら、その上にパテを1cmくらい重ねてスプーンで押しながら平らにする。型から抜いて皿にのせる。
⑤上に柑橘の薄切りとイクラ、ハーブをのせる。
※鮭の塩味がそれぞれ異なるので、塩辛い場合は、生クリームやレモン汁などを入れて加減してください。
今年も読んでくださって、有難うございました。
どうぞ、美味しく食べて素敵なホリデーシーズンをお過ごしください。
料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo