急に夏のような日差しかと思えば、今日は肌寒いパリです。

毎年、マルシェに走りの白いアスパラガスが並びだすと、思わずニヤリ、嬉しさが込みあげてくる。
最近、よく見かけるのは、先がムラサキになったもの。

harada0529_a.jpg

「白いものと、どう違うの?」と八百屋のおじさんに聞くと「ムラサキのは、白いのが少しだけ伸びて太陽に当たったもの。だから味は同じ!」と。

早速、買って来て、下の方の硬い部分の皮を剥き、茹でる。水に晒すと、繊細な旨みが逃げそうなので、ざるに載せて冷ます。まだ、ほんのり温もりがあるうちに、頂きます。
茹でたてをひとつ、つまんでみると、何ともいえない風味、かすかな苦味と甘みが口に広がって・・・幸せ!

北海道の母が作る山菜料理、春から初夏にかけて、山に入って採って来たウドの酢味噌和えを思い出して、ぬた風のソースを作ってみました。
アボカドのとろっとしたところと味噌が合う。

初めて、畑のアスパラを収穫した時、ナイフでスパッと切ると、その切り口からは、水道の蛇口の如くドドッと水がしたたり落ちて・・・アスパラとは本来とっても瑞々しいものなのだ!とびっくり。
美味しく食べて、目にもカラダにも春の潤いを貰いましょう。

harada0429_b.jpg

アスパラとアボカドのサラダ(2人分)

アスパラ(白でも緑でも)・・・10本くらい
アボカド・・・1個
空豆・・・100g
セルフィーユ・・・少々

ソース
西京味噌・・・大さじ1
米酢・・・小さじ2
練りごま・・・小さじ1
豆乳・・・大さじ2
醤油・・・小さじ1

アスパラ、空豆は大きめの鍋(同じ鍋で)に塩を入れ、たっぷりの水で硬めに茹でる。アボカドを並べて、ソースの材料を混ぜ合わせておいたものを、頂く直前にかける。


春野菜の楽しみ その1はコチラです

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest
Business with Attitude
コスチュームジュエリー
35th特設サイト
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • CONTENT STUDIO
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CE MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.