暑気払いにきゅうりの冷たいスープを
おうちでパリの味 2009.07.31
ガスパチョが普段のフランス人の食事にも定着しつつあるようで、レストランのメニューにはもちろんのこと、スーパーの冷蔵コーナーにも紙パック入りのフレッシュなものが並んでいます。
保守的なフランス人の食卓も、イタリア、スペインの旨い波が来て、
変わりつつあります。
パリは、肌寒かったり暑かったりと、コロコロ変わる不思議な天気ですが湿気が無いので、カラッとして爽やかです。
暑くて食欲の無い日に作るスープをひとつ。
フランスのきゅうりは、野太くおおらかな味
きゅうりの体温を下げる作用で、カラダのほてりも静まってきます。
■きゅうりの冷たいスープ
きゅうり・・・100g
玉葱・・・20g
にんにく・・・少々
バジル又はミントの葉・・・少々
豆乳・・・100cc
オリーブ油・・・小さじ2
塩・・・少々
きゅうり、豆乳は、冷蔵庫で冷やしておく。きゅうりの皮をむく。
全ての材料を混ぜ合わせてミキサーにかける(又はバーミックスを使う)。
冷やしておいたガラス器に流しいれ、バジルの葉を飾り、オリーブ油をひとたらし
快晴のある日曜日、ブランチの後にセーヌ近くを散歩していたら、何やら人だかりが・・・フランスの甲子園!ツールドフランスのゴールを待っている見物人でした。
セーヌ河畔に降りると、パリ・プラージュの催しで、ウッド・デッキの上にカフェができていたので、一休み。人が押し寄せる中心部よりも、ここ13区のミッテラン図書館の前は穴場。人も少なくゆったりしていて、時折聴こえるかもめの鳴き声やお隣の"ガールズトーク"も夏の海辺に居るようで・・・
エリック・ロメールの映画さながらです。
歩いていると、緑に覆われたペニッシュ・カフェが・・・暑そう!
後ろに見えるのは、近年開通したシモーヌ・ド・ボーボワール橋。
更に歩くと、ジョセフィン・ベーカー・プール。
セーヌを見ながら泳いでる人、肌を焼いてる人が。
夏のパリには、バカンスに出掛けなくても、そしてお金がなくても、みんなが楽しめる場所が沢山あります。人もまばらで、静かなパリもまた楽しい。

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo