パリは極寒です!

雪の降る中、Viktor Polsonという写真家のExpoに出かけたのですが、そこで面白い野菜のアニメを発見!

テーブルの上の小さな画面にしばし見とれていると、作者はすぐ側にいた、ミステリアスな雰囲気の若い女の子。

話を聞くと、アートスクールを出た一年くらい前から、世界中のフィルム・フェスティバルやコンペから、ひっぱりだこという・・・

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Youlia Rainous さん


サンペテルブルグ生まれ、画家であるお父さまの影響で、早くからアートに目覚め、フランスに移ってから美術学校へ。そこで映像の勉強を始めたら、それが面白くなって、"野菜を使って遊ぶ"という独自の世界を創りだしたそう。

"Fouding or not Fouding" というテーマで、実験的な食材のアニメを作っている。
プレスキットの中には、食材の多様性・・・その姿やかたち、色、素材の質感の表現を探求・・・素材の自然な動きを活かして、即興的な・・・モダンで大胆、自由奔放で楽しい・・・
とあるけど、理屈抜きで、ただ見てるだけで楽しい!いいですね、こういう若くて才気あふれる人!
カラフルで活き活きとした野菜が踊ってる。

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この日、もうひとつ面白かったのが、expoのテーマに合わせた野菜のアペロで、Marie Chemorin という料理クリエーターによるもの。
内容もデコレーションもオリジナルです。


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(左)だしで煮た根菜のくし、メロンのナッツがけ(右)小瓶にはビーツのジュース、スプーンには、松の芽のゼリー

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シブレットの芽、ビンの中は柿のクリーム


寒さが厳しいパリですが、新鮮な美しさに触れて、ほっとするひと時でした。

来年もきれいなもの、美味しいものに恵まれますように・・・みなさまも!


Viktor Polson

60. rue du fbg Poissonnière 75010 Paris
www.fraichattitude.com
expo は、2010年1月23日まで開催中

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo

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