寒いから、おうちごはん。
おうちでパリの味 2011.01.21
ノエルのバカンスも終わり、年が明けてから友人達に会うと「ノエルは?大みそかはどうだったの?」と、新年の挨拶を交わしてからしばし和やかにおしゃべり。
私の大みそかは、"のんびりと美味しいものを作って食べよう!"ということになり、ささやかな"おうちごはん"を楽しみました。
31日は、マルシェのお花屋さんで宿り木を買う。
これは、年に一度、ノエルの前から年末にかけて出回るもので、"生命力のシンボル"として、この時期に飾られるもの。
早速、テーブルの上や花瓶に活けました。
皮のような葉の質感やそれぞれ自由に広がる枝葉の形、特に半透明の白い実がなんとも可愛らしくて、大好き! 毎日見とれています。
食事のほうは、フォアグラのテリーヌとイチジクとぶどうにシナモンと八角を入れ、ポルト酒でフランベしたものを付け合せ。
メインは牛肉のロティー。
脂肪の少ない部分を脂身で包んでから、香草と野菜を添えてオーブンで焼いたシンプルなもの。
デザートは、おばあちゃんの味・タルトタタン。
ブルターニュの塩バターとノルマンディ産のカルバドスをたっぷり入れて、いい香り。
元旦は、パン屋さんから分けて貰った天然酵母のイースト菌を使った生地を発酵させて、ピザを・・・こんな、少し手間の掛かることも、休日ならではの楽しみ。
やっぱり、味は断然違います!
生地の上の具は、トマト、イタリア産・バッファローのモッツアレラ、アンチョビー、トマトコンフィ、ホワイト・オニオン、ピーマン・エスプレット(バスク地方の赤唐辛子)。
食べ過ぎ・飲みすぎの後は、市庁舎前のスケートに出かけました。
セーヌ川からの風が上がってきて寒いけれど、みんな楽しそう。
少し寒波が緩んだかと思うと、やっぱり寒いパリ。
先週からセールが始まり、週末のマレは物凄い人出です。
まだまだ続く北国の厳しい冬を乗り切る為に、美味しく食べて元気でいなくては!

料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
近著に映画の料理を紹介した本『La cuisine japonaise à l'écran』(Gallimard社)と『Le Grand manuel de la cuisine Japonaise』(Hachette-Marabout社)がフランス全土と海外県、ヨーロッパ各地で発売。
Instagram : @haradasachiyo