セージ香る、ラムチョップとイチジクのクリームソース。
ホームパーティレシピ 2023.10.13
毎週日曜日にボルドーのマルシェでおにぎり屋さんをやっています。
今年になって、目の前にオーガニックワインのスタンドがやってきました。
いつもフランス人男性が出店していたのですが、先日から日本人女性がスタンドに立っていらっしゃいます。お話ししてみると、ボルドーから1時間ほど車で行った村でオーガニックワインを作っていらっしゃるLe Pré Vert, というワイナリーの奥様でした。マルシェに日本人仲間ができるなんて思いもしなかったので、とってもうれしい出会いです。
マルシェの退去時間が近づいてきた頃、Le Pres Vertの奥様が、ワインの隣に飾っていた紫陽花のブーケをプレゼントしてくださいました。ご自宅のお庭に生えている紫陽花やセージ、ベルベーヌなどが束ねてあり、無造作でありながら、なんともいえないおしゃれな花束です。
早速、家のリビングに飾り、ずいぶんと長い間楽しませてもらいました。紫陽花は紫色がきれいに残っていたので、いまはドライフラワーとして楽しんでいます。ハーブたちは紐で束ね、キッチンの片隅に干し、乾燥させておきました。
今回は、この花束に入っていたセージを使ってクリームソースを作り、ラムチョップをソテーし生パスタと絡めていただきました。おいしそうなイチジクもあったのでソテーしてラムチョップに添えてみました。火が入ってトロッとしたイチジクの自然な甘みとこってりとしたソースが重なっておいしいです。
セージは強い殺菌や抗酸化作用があるとされ、喉が痛くなったり、ちょっと風邪っぽいな、と感じたら、白湯にセージの葉を入れて飲んだりしています。またお風呂に入れて香りを楽しんだり、食用だけでなく普段の生活にも活用できそうです。
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★ラムチョップとイチジクのソテー・セージ風味のクリームソース★
【材料】2人分
ラムチョップ 300g
マッシュルーム 50g
タマネギ 50g
タリアテッレ(生麺) 200g
サラダオイル 小さじ1
動物性生クリーム(30%) 100cc
バター 10g
セージ 2枝
塩 ふたつまみ
砂糖 ひとつまみ
白胡椒 適量
小さめのイチジク 1つ
葉野菜 適量
【作り方】
1. 下準備:室温に戻したラムチョップの両面に塩コショウ(分量外:適量)をして5分ほどおいておく。軽く湿らせたキッチンペーパーでマッシュルームの表面をきれいにしてから、2mmの厚さに薄切りしておく。タマネギは細かいみじん切りにしておく。イチジクを縦2つに切っておく。パスタを茹でるために、鍋に熱湯を作っておく。
2. 焼く:準備しておいたラムチョップの表面に出た水分をキッチンペーパーで拭き取る。フライパンにサラダ油(小さじ1)を入れて中火にし、フライパンが温まったらラムチョップを入れる。ラムチョップにおいしそうな焼き色がついたら、ひっくり返し両面きれいな焼き色をつける。ラムチョップを取り出し、アルミホイルで包み、余熱で中まで火を通していく。
3. 炒める:2のフライパンの表面をキッチンペーパーで軽く拭き取ってきれいにしてから、バターとセージを入れて中火にかける。バターが溶け始めたらイチジクの切り口を下にして火を入れていく。空いているスペースにタマネギを入れて炒め、タマネギが透き通ったらさらにマッシュルームを加えて炒める。途中、イチジクの切り口にきれいな焼き色が付いたら取り出しておく。
4. 煮詰める:3に生クリーム、塩、砂糖を加え、中火で煮詰めていく。軽くとろみがついたら火を止める。味をみて塩加減を調整する。
5. 茹でる:タリアテッレをパッケージの指示通り茹でる。茹だったらしっかり水気を切る。
6. お皿に、ソースをひき、ラムチョップ、タリアテッレ、ソテーしたイチジク、葉野菜を添える。
【ポイント】
生麺のタリアテッレの茹で時間は2分程度なので、時間がかからず便利な上、モチモチとした食感でおいしいです。
Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5