理想的なサクサク感! カルダモンが香る、洋梨のクランブルレシピ。

11月に入り、ボルドーの木々が赤や黄色に美しく染まり、マルシェには大小さまざまなプルーンや葡萄、栗、洋梨、そして色鮮やかなリンゴが並び始めました。そんな季節の恵みを味わいたく、洋梨を使ったあたたかなデザートを作ってみました。

軽く煮た洋梨とクランブルを合わせ、オーブンで40分、じっくり焼き上げて完成です。焼きたての熱々をスプーンでいただくのは、まさにご馳走。サクサクのクランブルと、とろりとした洋梨の食感のコントラストが絶妙で、味わうごとにほっと心が温まるデザートです。

洋梨を煮る際、無農薬レモンの皮をさっとすりおろし、果汁をぎゅっと絞り、数粒のカルダモンと砂糖を加えました。レモンの爽やかな酸味と皮のほろ苦さが奥行きを与え、カルダモンの上品な香りがふんわりと広がり、味わいだけでなく香りも心地よく楽しめる仕上がりに。

クランブルをサクサクに仕上げるコツは、冷たいバターを使うこと。冷えたバター、小麦粉、砂糖を手早く混ぜ合わせることで、軽い食感が生まれます。手で混ぜるのもいいのですが、私は手を汚さず一気に仕上がるハンドブレンダーを使っています。手の温かさでバターが溶けるのを防ぎ、理想的なサクサク感が引き立つので、仕上がりが一段とおいしくなります。

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★洋梨のクランブル・カルダモン風味★

【材料】

A:洋梨の材料
洋梨 (小:1ケ180g) 3ケ
砂糖  大さじ1〜
レモン汁 1/2ケ分
レモンの皮 1ケ分
カルダモン(種) 10粒 *お好み
塩  ひとつまみ

B:クランブルの材料
冷えたバター 50g
砂糖 50g
薄力粉 100g
*ハンドブレンダーと専用の筒状の計量カップを使用

【作り方】

1. バターを冷やす:バターを1cm角に切り、冷蔵庫でしっかりと冷やしておく。
2. 洋梨を切る:洋梨を6等分にして芯を取り、皮をむく。5mm程度のいちょう切りにする。
3. 洋梨を煮る:Aの材料をすべて小鍋に入れ、蓋をしてコトコトと優しい火加減(弱中火)約10分煮る。洋梨に火が通ったら、蓋を外し軽く水分を飛ばし、火を止める。
4. クランブル生地を作る:Bの材料を計量カップに入れる。ハンドブレンダーで全体がサラサラした砂状になるまで混ぜ合わせる。
5. 焼く:耐熱皿に洋梨を入れ、その上にクランブル生地を広げる。180度に温めたオーブンで約30分、表面がこんがりするまで焼く。

【ポイント】
ハンドブレンダーがない場合:広めのバットに砂糖と小麦粉を広げ、冷えたバターを散らします。バットを軽く揺らして粉類をバターにまぶしたら、カードやナイフでバターを刻むように混ぜ、バターと粉類が一体になるまで続けてください。

【おすすめアレンジ】
生クリーム(ホイップ不要、砂糖なし)をかけたり、バニラアイスを添えてもおいしくいただけます。

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5

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