うっすらピンク色が可愛い!!「桃とマスカルポーネのデザート」
ホームパーティレシピ 2014.08.12
DELF B2(フランス語上級)に合格しました。ほっ。
DELFとはフランス語の試験で、ざっくりいうと、英語のTOEFLのようなものだとか。
合計点が良くても、聞き取り、読解、文書作成、口頭表現の4部門において一定の点数をクリアしていないと合格できない試験です。
「一回で合格する確率は低い。せめて1年間は試験に向けた準備コースを受けないと合格しない」と、日仏学院の先生やレセプショニストに言われながらも3ヶ月間勉強しました。
20年程前(Wow!)の語学留学にワーキングホリデーでのレストラン研修期間を含めると、トータルで2年ほどフランスに滞在していたことになります。合格して当たり前なのかもしれませんが、いざ試験勉強となると、全く使ったことのない単語や興味のないことも勉強しなければならず、自分の無知さにがっかり。
口頭表現は、与えられたテーマについて(今回の私のテーマは「薬のネット販売について」)試験官に向けて15分ほど、序論/本論/結論を明確にスピーチしなければならないテスト。
原発、地震、肥満、高齢化......。どんなテーマに対しても、フランスの現代事情をニュースやネットで把握しつつ、日本と比較する準備が必要でした。恥ずかしながら、これまでの人生で一つの課題についてじっくり考えることを(日本語でさえも!)避けてしまったから、カチカチに固まった脳を耕す作業からスタートしました。フランス語というより「考える力」を試された気がします。
私は「聴力」が得意なので、単語を耳から「音」として頭に記憶するタイプ。
文章作成となると、文章として成り立っているのに、「音」としてしか単語を記憶していないから、スペルミスが多発して台無し。知っている単語のスペルを、一つ一つ辞書で確認していく地味な作業が続きました。
結果的に、「聞き取り」や、自分の言葉で作り上げる「文書作成」「口頭試験」は、思いがけず良い点数だったけれど、「読解」はギリギリでした。これまで、話すことばかりを重視して、机に向かって勉強してこなかったツケがありありと出た感じ。そして「読解」は日本語でも苦手な分野。これからはもっと読書の時間を作ろう、と反省です。
実は、上級レベルの上に、「マスター」というレベルがあります。マスターは「アカデミックで専門的」と日仏学院の先生がおっしゃっていたので、とりあえず、フランス語の試験勉強は今回でおしまい。これからは楽しみながらゆったり学んでいきたいと思います。
ちなみに、随分前の話ですが、TOEICは845点を取得しました。
というのも、以前勤めていた会社はフランス系の会社でしたが、社内共通語は英語。英語が出来ないという理由で最初のお給料が低かったこともありTOEICを受けることになりました。
英語圏に長期留学をしたことはありませんが、表参道にある「プレゼンス」という学校に2ヶ月通いました。「2ヶ月で集中して高得点を取ろう!」というコンセプトで、英語を習うというより勉強方法や考え方を叩き込まれます。
「魂を燃やせ!」といった、熱い言葉を毎回の授業でいただき(笑)2ヶ月間やり抜くことを徹底させられます。1年間英語圏に留学していた友人も800点を超えるのに苦労していたので、この点数を取得できたのはこの学校のお陰。
プレゼンスで学んだことは、今回のフランス語の試験はもちろん、ワインエキスパートやチーズプロフェッショナルの資格試験にも役立ちました。自分の人生の中でも、プレゼンスで過ごした濃い2ヶ月は転機だったと思い、今でもコーチに感謝しています。
さてさて。
今回のレシピは「桃とマスカルポーネのデザート」。
うっすらピンク色が可愛い桃に、砂糖を加えたマスカルポーネを添えるだけで立派なデザートが完成。
マスカルポーネとは、イタリアのフレッシュチーズ。ティラミスに使うチーズです。
コクがあってすっごくおいしい。
生クリームとは異なり、ホイップする必要がないし溶ける心配もないから、手軽に使えます。
ぜひ、お試しあれ!
★ 桃とマスカルポーネのデザート ★
【材料】小さなグラス 4〜6ケ分
マスカルポーネ 100g
砂糖 大さじ1
しっかり冷やした桃 1ケ
桃のリキュールまたはラム 小さじ2
【作り方】
1. マスカルポーネ(100g)と砂糖(大さじ1)をよく混ぜ合わせておく。
2. 食べやすい大きさにカットしておいた桃(1ヶ)にCrème de peche(桃のリキュール)を小さじ2ふりかけ、少量の1を加え混ぜ合わせておく。
3. 2を透明のグラスに盛りつけ残った1を添えて完成(ミントを添えると可愛い)。
【ポイント】
•余ったマスカルポーネは、生クリームの代わりとして、朝食のパンにたっぷり塗ってジャムを添えたり、生クリームの代わりにパスタにも活用できます。
•マスカルポーネは以前お伝えしたレシピ「サーディンとマスカルポーネのクロカン」にも使えます。
•桃のリキュールは富澤商店で小瓶(400円程)を購入することができます。
•桃のリキュールがなくても、ラム酒などを少し入れると風味がぐっとアップしますのでぜひ入れてみてください。
青海七生 Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親に言われ続け、大学では仏語を専攻し留学も経験。仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修……とフランスと関わる人生を歩む。現在は「ワクワクしてる?」をコンセプトに、ビジュアルも含めて食の楽しさを伝える料理教室を主宰。各メディアにレシピを提供する傍ら、メドックマラソンやボルドーでのワイン研修に参加するなど、渡仏&食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://brunch-nao.amebaownd.com

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5