エルメスの特別エキシビジョン「レザー・フォーエバー」へ。
ホームパーティレシピ 2014.12.08
エルメスの特別エキシビジョン 「レザー・フォーエバー」がスタートしています(~2014年12月23日まで)。会場は、上野の東京国立博物館・表慶館。
1837年に馬具工房として創業したエルメス。エルメスの歴史にはじまり、「バーキン」「ケリー」といった世界中の女性を魅了しているバッグはもちろん、手袋、ベルトなどのレザー小物、アート作品、世界に一つしかない驚きのオブジェなど、馬具職人が継承してきた伝統の技により生まれたレザーアイテムが惜しみなく展示され、エルメスのものづくりの世界にどっぷり浸かることができます。
「時を重ねた風格」「馬ー最初のお客様」「ケリーとバーキンのバリエーション」など12のテーマに沿って空間が演出され、エルメスの歴史とエルメスレザーにまつわる全てをゆったりとひも解くことができます。テーマごとに世界観がガラッと変わるのでワクワクの連続です。
まずは「エルメス」が所有する鮮やかな色調のレザーがお出迎え。最高の革が持つ香りや表情豊かな色に包まれます。実際にレザーに触れることで、生地のやわらかさ、光沢、質感などを、手にとって体験できます。
パリのアトリエ職人による、デモンストレーションも拝見。熟練したエレガントな手さばきが目の前で繰り広げられます。
時を超えて愛される歴代のバッグ。ケリーバッグの前身となった1920年代製のバッグなども展示されています。使い込んだバッグならではの艶や風格を感じます。
スペシャルオーダーの部屋では、リンゴを入れるためだけに創られたバッグ、ペガサスをモチーフにしたカラフルな馬の鞍、野球のバット&グローブなど、ショップでは見られない宝物の数々に胸が高鳴ります。
このエキシビションは上海、香港、台北、ローマ、ロンドン、マドリッドなどを経て東京に上陸。各都市ごとに「STAR BAGS」が製作されるそうです。
東京開催を記念して作られたのは、手のひらサイズのエルメス代表バッグたち。
「伝統への敬意」「技術の伝承」「職人の手仕事」といった日本と「エルメス」の共通の価値観を表現するため、樹齢180年の盆栽と一緒に展示され、静かな「ZEN(禅)」の空間が広がっていました。
馬具工房としてレザーに向き合ってきたエルメスと馬の関わりを象徴するかのうように、乗馬疑似体験が待っています。もちろん、チャレンジしてきました。
わたしがひく手綱のリズムによって、馬の速度が変わり、森の風景が巡っていきます。エルメスの鞍にまたがり手綱をひきながら優雅にお散歩。
予想を超えた楽しさで、一番はしゃいでしまいました。
せっかく足を運んだならぜひ体験して欲しいアトラクションです。
最後には、ケリーバッグを持つビーナスがご挨拶。
レザーと真摯に向き合う姿勢と遊び心がミックスされた、ブランドヒストリー。そんなエルメス世界を堪能することができました。
~12月23日(火・祝)まで、東京国立博物館 表慶館にて開催。
入場無料。
http://lfe.hermes.com/jp/ja

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5