時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、ロレックスの時計の話をお届けします。
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ROLEX
OYSTER PERPETUAL DATEJUST 36
「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 36」(自動巻き、オイスタースチール、18KWG 、ダイヤモンド、Φ36mm)¥1,075,800/ロレックス(日本ロレックス)
流行に左右されない、永遠のスタイルを持つウォッチ。その決定版ともいえるものがロレックスの「オイスターパーペチュアル デイトジャスト」。クラシックの典型ともいえるデザインが目を引くだけでなく、とびきり高性能に仕立てられた名作なのだから、心から誇らしくつけられるのだ。
このコレクションが誕生したのは1945年のこと。防水性能の高い「オイスター」ケースに、特許取得の自動巻きメカニズム「パーペチュアル」と、ダイアルの小窓で日付を表示するカレンダー機構「デイトジャスト」を搭載。ロレックスの歴史的な3大発明を搭載したことがネーミングの由来だ。
今年の新作は、ジュビリーモチーフをグラフィカルに刻んだピンクの文字盤に、きらめく10ポイントのダイヤモンドをセット。ホワイトゴールドのフルーテッドベゼルと質の高いステンレススチール「オイスタースチール」のジュビリーブレスレットがリュクス感たっぷりに輝く。
それでも実は「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」は、いつも変わらないようでいて、長年にわたってさまざまな改良が細やかに加えられてきた。重ねてきた年月のなかでモダナイズされ、ディテールには長く愛されるだけの理由がしっかりと備わり、現在の完璧ともいえる隙のないデザインが完成されたのだ。
ロレックスが大切に守り続けてきた独自の美学を、エターナルに受け継ぐアイコンウォッチ。モードがクラシックに回帰しつつあるいま、この時計の変わらないスタイルに熱い視線が注がれている。
photo : SHINMEI (SEPT), stylisme : YUUKA MARUYAMA (MAKIURA OFFICE), texte : KEIKO HOMMA