時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、グラフのジュエリーの話をお届けします。
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GRAFF
The Mini Butterfly Silhouette
イヤリング「ザ ミニ バタフライ シルエット」(18KWG×ダイヤモンド)上¥1,600,000、下¥1,200,000/ともにグラフ(グラフ クライアントサービス)
バタフライはジュエリーのモチーフとしては定番中の定番。幼虫からサナギに、そして蝶に変わって艶やかに空を舞うことから、変身や復活、自由さをシンボライズするという。ローマ神話に登場するキューピッドの恋人、プシュケーの背中に生えているのも蝶の羽。バタフライは愛と美のシンボルでもあるのだ。
何世紀も前から蝶はさまざまなジュエリーにデザインされているけれど、ロンドンのジュエラー、グラフが生み出す新しいバタフライはとびきりエレガント。透ける繊細な羽のフォルムで、立体感や軽快感も演出している。
グラフは、創業者兼現会長のローレンス・グラフが一代で築き上げたジュエラー。歴史に登場したダイヤモンドや、記録的な大きさのダイヤモンドなどを次々と手がけてきた、大粒かつ極上のダイヤモンドのみを扱うハイジュエラーだ。
世界各国の王侯貴族や大富豪から信頼を寄せられるグラフのジュエリーは、その高い技術から生み出されている。厳しく選び抜いたダイヤモンドだけを用い、熟練の職人が自社アトリエで丁寧に仕立てているからこそ、グラフの「ザ バタフライ コレクション」はまぶしいほどに強くきらめく。
耳元をドラマティックに飾るグラフのイヤリングは、光を幾重にも反射して、身に着ける人の表情に華やぎを与えてくれる。ふとした身体の動きにつれてダイヤモンドがキラリと光を放ち、肌を明るく見せるからだ。ダイヤモンドの効果をすべて知りつくしたジュエラーならではの、さすがの仕立て。グラフの優雅なバタフライは、身に着ける女性たちを、まばゆい輝きでサナギから蝶へと変身させてくれる。
photo : SHINMEI (SEPT), stylisme : YUUKA MARUYAMA (MAKIURA OFFICE), texte : KEIKO HOMMA