月の光をたたえる、ジョージ ジェンセンのシルバー。

いいモノ語り 2022.11.11

時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、ジョージ ジェンセンのジュエリーの話をお届けします。

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GEORG JENSEN
Reflect

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しずくを思わせるスターリングシルバーのリンクがシームレスに連なるデザイン。ネックレスはデコルテにしなやかに沿い、ピアスは耳元でエレガントに揺れる。チェーンの新しい可能性を追求した意欲作。「ジョージ ジェンセン リフレクト」(ともにSSLV)ネックレス¥148,500、ピアス¥48,400/ともにジョージ ジェンセン(ジョージ ジェンセン ジャパン)


月の光をたたえたシルバーが、
しなやかに連なって肌を輝かせる。

もしもシルバーを、ゴールドやプラチナよりも下に見ているのなら、その人はちょっと考え直した方がいい。シルバーはゴールドやプラチナとはまた違った美しさ、艶やかさを持った素材。その涼やかな魅力を最大限に引き出してみせるのが、デンマーク王室の御用達ブランド、ジョージ ジェンセンだ。

この春に発表されたばかりの新作「ジョージ ジェンセン リフレクト」コレクションは、流行に左右されないエターナルなデザインとはこういうこと、と教えてくれるジュエリー。シンプルだけれど個性があって、いままさに旬のトレンドとなっているシルバーチェーンなのだけれど、どんな時代のモードにも似合う洗練された雰囲気を持っている。

しかもこのコレクションは、レディス、メンズといったカテゴリーも軽く打ち消してしまう。トップモデルのフィオナ・レーヴェントロー=グリンリングとともに、キャンペーンフォトのシューティングに起用されたのは、デンマークのフェリックス王子。彼は「ジョージ ジェンセン リフレクト」のネックレスをさらりと小粋に着けこなした。デザインを手がけたジャクリーヌ・ラバンは、ドイツ生まれのアメリカ育ち、現在はロンドンにスタジオを構える国際的なジュエリーデザイナー。2000年からジョージ ジェンセンとのコラボレーションをスタートし、エレガントなシルバージュエリーコレクションをさまざまに手がけている。

この「ジョージ ジェンセン リフレクト」は、現代彫刻を思わせる立体的なフォルムで仕立てられ、肌に触れる感触がとてもなめらかで心地いい。また、いったん装着すると、留め具のありかがわからなくなってしまうのも見事。ネックレスもピアスも、留め具の存在感が巧みに消されていて、デザインの美しさだけが目に入る。ジャクリーヌの造形力と、ジョージ ジェンセンのクラフトマンシップのなせる技だ。

1904年にこのブランドを創業した銀細工師、ジョージ ジェンセンは、こんな言葉を残している。

「銀こそは私が手にした最高の素材。月の光のようなすばらしい光沢は、どこかデンマークの夏の夜を思い起こさせます。黄昏時のようにも、雨上がりの地表を漂う霧のような感じもします」

創業者がこよなく愛したシルバーで、大切に仕立てられた「ジョージ ジェンセン リフレクト」。シンプルでいながら心に鮮やかな印象を残すのは、自然の光や大気の濃密さを映リフレクトした素材だからだろうか。

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ジャクリーヌ・ラバンは最初ファッションを学び、その後ジュエリーの世界に飛び込んだ。

*「フィガロジャポン」2022年7月号より抜粋

●問い合わせ先:
ジョージ ジェンセン ジャパン
0120-637-146(フリーダイヤル)
www.georgjensen.com/ja-jp

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photography: Ayumu Yoshida styling: Tomoko Iijima text: Keiko Homma editing: Mami Aiko

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