何気ない時間が楽しくなる、エルメスから上質なエブリデイウォッチが登場。

いいモノ語り 2024.08.08

時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノにある、いい物語を語る連載「いいモノ語り」。
今回は、エルメスの新作ウォッチの話をお届けします。

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HERMÈS
HERMÈS CUT

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手首にアクセントを加えてくれる、ほどよいボリューム感と鮮やかなカラーリング。エルメス・マニュファクチュールの上質な機械式ムーブメントを搭載。時計「エルメス カット」(RG×SS、Φ36mm、自動巻き、ラバーストラップ)¥1,386,000/エルメス(エルメスジャポン)

エルメスに、またひとつ魅惑のオブジェが加わった。新作「エルメス カット」はスタイリッシュに洗練されたレディスウォッチ。エフォートレスに楽しめるさりげないデザインが魅力だ。

「カット」というネーミングの由来は、その特徴的なシルエットにある。ふっくらしたラウンドケースの両サイドをカットした、これまでにないフォルム。だから厳密にはラウンドではなく、スクエアでもなく、クッションシェイプとでもいうのだろうか。

Hモチーフをあしらったリュウズの位置も、ちょっとイレギュラー。鏡のようにポリッシュされた両サイドの断面をきれいに生かすため、通常は3時位置にあるリュウズが1時と2時の間に配置されている。内部に組み込まれているのは、スイスメイドの精緻な自動巻きムーブメント。シンプルでさりげないウォッチのようでいながら、実際に身に着けてみると、ディテールに凝った特別な魅力がいろいろと見えてくる。

毎日、どんな時でもこのウォッチを着けていたい。「エルメス カット」はそんな気持ちにさせてくれるから不思議。ストラップは軽くしなやかなラバー。カラーは、オレンジ、グリ・ペルル、グリ・エタン、グリシーヌ、ヴェール・クリケ、ブルー・ジーン、キャプシーヌ、ホワイトの8色が揃い、どれもエルメスを象徴するレザーのカラーがしっかりと再現されている。ストラップはとても簡単に交換できるようになっていて、何本か替えを揃えておけば、忙しい朝でもすぐにカラーをチェンジできるのがうれしい。

このモデルを手がけたエルメス・オルロジェ クリエーション&製品開発ディレクター、フィリップ・デロタルにとって、クリエーションはいつもフォルムを考えることから始まると言う。自然の中に何気なく存在していそうな、とびきりシンプルでエレガントなフォルム。それを見つけ出して、生命を吹き込むのが彼の仕事だ。

この「エルメス カット」は女性たちに向けてデザインされているけれど、男性が着けてもかまわないとフィリップは言う。ラウンドではなく、スクエアでもない独特のフォルム。レディスでもあり、メンズでもあるユニセックスなデザイン。

エルメスは何も決めつけない。こうあるべき、と規定しない。ただ心から楽しめるウォッチを、人の手の技で作りたいだけ。ただ、身に着ける人の豊かで満ち足りた時間を願っているだけ。

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エルメス独自のタイポグラフィで仕立てた、視認性の高い数字にも注目。

*「フィガロジャポン」2024年9月号より抜粋

問い合わせ先:
エルメスジャポン
03-3569-3300
https://www.hermes.com/jp/ja/

>> 「いいモノ語り」をチェック。

photography: Ayumu Yoshida styling: Tomoko Iijima text: Keiko Homma editing: Mami Aiko

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