「アクネ ストゥディオズ」がアジア初の旗艦店を青山にオープン! クリエイティブ・ディレクターのジョニー・ヨハンソンにインタビュー。

インタビュー 2013.02.06

型にはまらない素材使いとオリジナルファブリックをミックスしたモダンなスタイルで、世界のファッショニスタを虜にする「アクネ ストゥディオズ」。1997年のデビュー以来、ゆっくりと、でも着実に進化を遂げてきたブランドが満を持して、昨年の2012年12月14日(金)、東京に旗艦店「アクネ ストゥディオズ アオヤマ」をオープンした。記念すべくオープニングのため来日したクリエイティブ・ディレクターのジョニー・ヨハンソンにショップやクリエイション、東京のお気に入りアドレスについて話を聞いた。

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1997年クリエイティブ・ディレクターのジョニー・ヨハンソンと3人の仲間により、「アクネ」設立。以来"新しい表現を生み出す野望"をモットーに、ファッション、フィルム、広告の分野を超えたクリエイティブ集団として成長。ファーストコレクションはデニムを発表し、大ヒット。翌年からフルコレクションを開始。現在はメンズとレディスのファッション、雑誌、家具、本など多彩なクリエイションで世界中にファンを持つ。現在、スウェーデン、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカなどに旗艦店を構え、世界600以上のショップで展開している。


----「アクネ ストゥディオズ アオヤマ」について教えてください。
ジョニー・ヨハンソン(以下J):「日本はスウェーデンからとても遠く、いつも日本に来る時は、なんとなく地の果てに行く感覚。だからこそ、自分たちにとって安心する空間を東京に作りたいと思い、ランドマークのような建物になるよう仕上げたんだ。東京でもスウェーデンを感じられる場所になるよう、内装は"house within the store"をコンセプトに、モダンスウェディッシュ・ハウスを表現したよ。カラーパレットや異素材など、スウェーデンを象徴するディテールで、アクネの世界観を体感して欲しい」


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----ずばり、見どころやお気に入りのディテールは?
J:「とくにふたつ好きなところがあり、ひとつはファサードに使ったスカイブルー色の石。まるで自然を反映しているようでとても気に入っているよ。もうひとつはポップな色に染めた木や天然石のニューエイジ・ストーンなど、異素材をコラージュした床。僕自身、コラージュという手法が好きで、今回のようにオーガニックなフォルムにランダムにカットしてコラージュされているのがすごく素敵。満足しているよ」


---2013年春夏のキーワード、"音楽""コラージュ""新しさ"の中の音楽について、具体的に教えてください。
J:「音楽は僕のバックグラウンドであり、とても大切なもの。実はミュージシャンの曲をインスピレーションに使ったのはこの春夏が初めてのことなんだ。今回は以前から好きな米カントリー歌手のエミルー・ハリスが描いた、カーニバルで歩く若い女性たちのストーリーから着想を得たよ。曲を聞いたときに、まず白いドレスが浮かんだんだ。ただ、白=ロマンティックだけではなく、アクネらしいグラフィカルな要素やストライプをアクセントに用いることで女性の強さも表現した。その他に、エミルーはカントリー歌手なので、カウボーイハットも作り、アメリカ的要素を加えたよ。このハット、ロンドンのラバーアーティストに特注したラバー製のスペシャルハットなんだ」


----ところで、常にインスピレーションを受けるミューズはいらっしゃいますか?
J:「ミューズということであれば、母がマリリン・モンローが好きだったのでマリリンかもしれないけど、常に影響を受けているのは妻かな。いまは3人の息子の母として奮闘しているけれど、もともとはPRの仕事をしていたんだ。ファッションだけでなく建設関係のPRも。将来的には政治の世界に入る可能性もあるほど、しっかりした女性だよ。僕は自立した強い女性が好きなので、そういう女性像をアクネでも表現していきたい」


----この来日の後はイタリアの工場へ直行、そして年明けにはNYへという過密スケジュール。今回はご家族も来日して束の間のオフをエンジョイされるとお聞きしましたが?
J:「......実は箱根に行く予定だったんだけど、ご覧のとおり時間がなくなってしまい、残念ながらキャンセルすることに...。都内でおすすめの場所はあるかい?」


----東京スカイツリーはいかがですか!? 下町カルチャーも楽しめますよ。
J:「ナイス! ただ...高いところが苦手なんだ...。でも、検討してみるよ」


----今回の来日でお忍びで行かれたお気に入りのアドレスなどはありますか?
J:「神田の地下にあるギターショップ『ストラト・クレイジー』には今回どうしても行きたいくて、到着してすぐに行ってたよ。もう今回はオープニングのためじゃなく、ここに行くために来たからね! 冗談です(笑)。ここは世界で唯一のヴィンテージ フェンダー ストラトキャスター専門店で、オーナーのケイさんの稀少なセレクションが素晴らしいんだ。1950〜60年代のストラトキャスターが色も豊富に揃っていて、見ているだけで幸せになるよ」

【DATA】
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アクネ ストゥディオズ アオヤマ
東京都港区南青山5-3-20
Tel. 03-6418-9923
営)11時〜20時
不定休
ww.acnestudios.com

photo: Raita Tsuchiya, texte:Keiko Kamishita

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