ジェーン・バーキンが来日。
映画について恋についてインタビュー。(MOVIE)

インタビュー 2010.04.01

フランス映画祭2010の代表団長として、ジェーン・バーキンが来日。

表参道のブティックで買ったのよ、と教えてくれたTシャツを重ね着して、足元はいつものコンバースのハイカット。ショートカットの髪をクシュクシュにして、映画祭の会場に現れた。飾ることなく、笑顔を絶やさず、どんな質問にも熱心に応えてくれる姿は、慈愛と呼びたくなるほど温かい。



今回、映画祭で公開されたジェーン・バーキンの作品は『テルマ、ルイーズとシャンタル』(原題) 。50歳を過ぎた女たち3人がかつての恋人の結婚式に出席するために小旅行をするという、ロードムービーだ。その中で、ジェーン・バーキンはあまり特徴もなく臆病で内気、そしてちょっとずるいところがあって、結果コミカルになってしまう、という女性を演じている。

Q:あなたが演じたネリーという女性は、自分と重なるところはありますか?

ジェーン・バーキン(以下、J.B):まったく違うわ!......、そうそう、ネリーは2人の女友達が好きだった男と、月に2回定期的に寝てるの。ずっと彼女たちに内緒でね。もしかして、ここはちょっと似ているかもしれない......。

Q:3人の女性たちにはモデルはいるのですか?

J.B:ネリーは、今回の監督ブノワ・ペトレのお母さまがモデル。彼女に似せるために、私にはまったく不似合いなピンクの服を着たわ。他の2人、美人のガブリエル、乳がんを経験したシャンタルもブノワのお母さまの友人たちがモデル。撮影に3人が来てくれ、生きたインスピレーション源が目の前にいるというのはおもしろい経験だった。

Q:2度ほど下着姿を披露されましたね。まったく色気のない、大きな白いショーツを履いた下着姿はコミカルでした。ビキニタイプのほうは、スレンダーな身体にとっても似合っていてセクシーでした。下着姿には抵抗はなかったですか?

J.B:全然!ふつうでしたよ。私は、あの白い下着姿のほうはとてもクリエーティブだと思いました。

Q:映画の中の3人の女性たちは50代になっても恋をしています。そして、あなたは60代になってもスタイルをキープし、映画の中で堂々と下着姿になる。だけど、実際には、40歳を過ぎる頃から恋には臆病になるし、裸にも自信が持てなくなってくるものでは?

J.B:そうかしら。私は49歳で恋に落ちて、すっごく楽しかった。私はいつも遅刻しそうでバタバタと走っているから、太らないのかもしれないけど(笑)、好きなものを食べてハッピーに過ごそうと決意してる。恋愛って、突然、やってくるもの。傲慢かもしれないけれど、あるがままを魅力として愛してくれる人でなくてはと思います。

j_1.jpg 伝説的なバーキンのバーキン的使い方。モノをびっしり入れて、日本のお守りをチャームにして。


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