美しい投資術 Vol.14 サロン開業に向けて貯めた一部を、近い未来のために殖やすには?

美しい投資術 2022.09.07

フィガロジャポン2021年7月号から連載「美しい投資術」をスタートした、個人投資家/資産運用アドバイザーの廣田里那さん。

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photo:MilanEXPO_iStock

今回の相談者は美容サロンの経営を始めた女性。開業資金として貯めてきたお金を原資にして殖やすには、どうしたらよいのでしょうか?


今月の資産相談

サロン開業に向けて貯めた一部を、近い未来のために殖やすには?

B子さん(32歳・未婚) 
エステサロン経営 年収 約350万円

エステサロン勤務を経て、フリーのエステティシャンとして美容に関わる仕事をしてきました。30歳を機に「かたちあるものが欲しい」とサロン経営を決意。開業資金には貯金を充てたので、借金はありませんし経営も順調です。仕事量を増やせば収入も増えるのですが、贅沢はあまりしないですし、ワークライフバランス的にはこの収入に満足しています。ただ、今後、出産などで長期に休むことになると、収入が減るので不安。少しずつでもお金を殖やしておきたいので、昨年から外債やドルの積み立てを始めました。サロン開業に向け貯めていた現預金300万円を運用してみたいです。仮想通貨にも興味があります。

1ヵ月の収支

収入 ▶ 約 ¥260,000(手取り)/月
支出 ▶ 約 ¥200,000 /月

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現預金の約半分、¥1,360,000の運用ご提案

B子さんは節約志向が強く、家計簿を見ても無駄遣いは目立ちません。ただ、固定費のうち居住費と通信費は見直す余地がありそう。一般的に、家賃は収入の30%以下に抑えると圧迫されにくいといわれています。B子さんの場合、いまのところは問題ないですが、パートナーと折半しているということで、もしひとりで支払うことになったら一気に家計が厳しくなってしまいます。通信費は携帯とWi-Fiで3回線契約しているのを見直して整理しましょう。

現預金300万円を運用したいとのことですが、毎月の生活費(支出)の半年分(最低でも144万円)は現預金で持っておきたいところ。運用は現預金のうち136万円分を使うのはどうでしょう。まとまった資金になるので、投資額が毎年120万円まであり、売却時の利益が非課税になる一般NISAで個別株運用にチャレンジしてみては。

個別株投資は初心者ということで、米国の時価総額ランキングトップの企業(GAFAMなど)や、食品、消費財などの上位銘柄、安定成長を期待できるエネルギーやヘルスケア、金融を多めに。中期的な成長を見込んで、残りは半導体やテクノロジー銘柄に分散投資を。さらに残りの16万円は、以前から興味をお持ちの仮想通貨へ。依然変動はありますが、ビットコインやイーサリアムは長期的に価格を伸ばす可能性があります。

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一般NISAを利用して個別株を、残りは長期の保有目的で仮想通貨に。余剰金(¥20,000)は、翌年の運用に向けて預金に回すのはいかがでしょうか。

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廣田里那 LINA HIROTA
個人投資家/資産運用アドバイザー。1990年パリ生まれ。現地高校卒業後、お茶の水女子大学に進学し、東京に移住。日系商社に勤めた後、通訳、金融会社を経て、個人投資家に。instagram:@lina_saint.germain

※フィガロジャポン本誌連載にて、資産運用の相談者を募集中! 詳しくはこちら

*「フィガロジャポン」2022年8月号より抜粋

text: Yoko Sueyoshi

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