KIKI、ときどき鎌倉暮らし。 いざ、鎌倉の家探し。

写真・文/KIKI

鎌倉へ引っ越しをした理由は、海が近いことがひとつ。そして、その海をフィールドとして仕事をしているアウトドア関連の友人が何人か湘南に住んでいることが、もうひとつの理由だった。

>>私が鎌倉に越した理由。

私に「山」だったり「山ガール」のイメージを持つ方も少なくないかと思うけれど、当時増えつつあったアウトドア誌の仕事は、登山だけでなく、それこそセイリングやカヤック、サーフィンなど海に関わるアクティビティもあった。友人たちは、プロなみにそういったアウトドアに関わる人もいれば、里山案内人、焚き火専門家、などと名乗る人もいた。

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娘より半年ほど早く産まれて、家に来た飼い犬の椿(柴犬雌3歳)。うちではお姉さん的存在。

私が引っ越した家は、それら友人のひとり、アウトドア料理人がもともと夫婦で暮らしていた家だった。彼らが市内で購入した家に明日引っ越す、というタイミングで内覧をさせてもらった。そして、ひと目惚れ。その時、住んでいた東京のマンションとほぼ同じ家賃で、広さは3倍。それだけでなはない。さらに庭付きの平家の一軒家だった。平家の一軒家というのは、当時の私は想像すらしたことのない、夢のような物件。他に一軒も内覧せずに決めたのだった。

210701-032.jpgハイハイの時から自由にさせていたので、気づくと裸足で庭に降りて、椿と一緒に遊んでいる娘。

ちなみに、2020年からの新型コロナウイルスの流行で、鎌倉界隈はますます都心からの人気の移住先になっているようで、いい条件の賃貸や売り物件を見つけるのは至難の業だそう。そもそも、鎌倉のいい物件は知り合いを通じての紹介が多いようなので、私自身、運に恵まれていたと思う。

鎌倉という理由だけなく、物件そのものがよかったのだが、もし鎌倉暮らしがしんどくなったら、いつでも東京に戻ればいい。そんな気楽さもある距離はやはり魅力なのだ。

210701-034.jpg写真奥は、鎌倉に越して初めて設置したコンポスト。格段にゴミの量が減りました。

Photography & text: Kiki

KIKI

モデル。1978年生まれ、東京都出身。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒。雑誌をはじめ広告、テレビ出演、映画などで活躍。エッセイなどの執筆も手がけ、旅や登山をテーマにしたフォトエッセイ『美しい山を旅して』(平凡社)など多数の著書がある。現在、文芸誌『小説幻冬』(幻冬舎)にて書評を連載中。インスタグラム:@campagne_premiere

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