蒸し暑い京都の夏は、つるりと冷たい麺で暑気払い。

京都上ル下ル 2017.07.31

仁王門 うね乃

1903年創業のお出汁の老舗が手がけるうどん専門店。祇園の割烹で長年修行を積んだ料理長が腕をふるう季節メニューが人気だが、夏のいちばん人気が「冷やしちらしうどん」。冷たいうどんの上に、山芋とろろ、梅肉、オクラ、ミョウガ、ニンジン、出汁巻、海苔、お出汁のジュレをトッピング。つゆは、利尻昆布と、2種の鰹、サバ、ウルメ、ソウダガツオの削り節で引いた香り高いお出汁を濃口醤油ベースで仕上げたもの。具材のさまざまな味わいと食感が、やわらかいなかにもコシがあるつやつやの自家製麺に絡んで、最後までおいしくいただける。夏はほかに「梅昆布うどん」や、祇園祭、お盆限定のメニューなどが登場。

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「冷やしちらしうどん」¥1,400(5〜9月の夏季限定)。食欲が落ちる夏にもさっぱり食べられる具材の組み合わせ。透明感のある細麺は香川産の薄力粉と塩と水だけで打ったもの。

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カウンタースタイルの洗練された和の空間。設計は京都を拠点に活躍する建築家の木島徹氏。

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店内には、うね乃オリジナルの出汁パックや利尻昆布、花かつおなどを扱うコーナーも。

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鴨川の東側を走る川端通から仁王門通を東側へ入ったところ。夜は早めの閉店ながら、昼間の営業時間が長いのがうれしい。

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仁王門 うね乃

Niomon Uneno

京都市左京区新丸太町41

tel:075-751-1188

営)11時30分〜15時30分(15時L.O.)、16時30分〜19時30分(19時L.O.)

休)木、第3水、月1回不定休

カード不可

www.odashi.com

〉〉地元で愛される隠れた名店へ。

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六条 招福亭

昔ながらの風情が残る住宅街に佇む、地元で愛されている老舗。宇治の抹茶を練り込んだ翡翠色の茶そばが名物で、その茶そばを使った「茶そば冷麺」が夏のイチオシ。完成させるまでに3年間試行錯誤したというだけあって、つるつると喉ごしのよい茶そばと、お出汁の風味が効いた甘めのつゆが相性抜群だ。上に彩りよく並ぶ鶏肉の甘辛煮、キュウリ、トマト、ワカメ、レタス、ゆで卵、エビは、京都や滋賀など国産のものが中心。「そばは栄養価が高いし、からだにいいものを食べてほしい」という店主の愛情があふれている。賀茂の完熟トマトとナスの天ぷらが入る夏限定の「トマトなすカレー」もオススメの一品。

SHOUFUKU TEI_0019.JPGボリューム満点、良心的な価格も人気のポイント。「茶そば冷麺」¥900(5〜9月の夏季限定)。

SHOUFUKU TEI_0084.JPG昨年秋に旧店舗の向かいに移転リニューアル。窓を大きくとった明るい空間となり、カウンター席を新設。ひとりでも家族連れでも、気軽に入れる雰囲気。

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1938年創業。なにか名物になるものを、と約40年前に考案された茶そばが看板メニュー。

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レトロな銭湯が向かいに立つ庶民的なエリアに立地。家族経営の温かさで、和める一軒。

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六条 招福亭

Rokujo Shofukutei

京都市下京区新町通六条下ル艮町894

tel:075-351-6111

営)11時〜20時(19時50分L.O.)

不定休

カード不可

 

〉〉本格手打ちそばがいただける人気店。

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おがわ

富山の名店「達磨」で修行した店主が2003年にオープン。群馬県の契約農家から仕入れるそばの抜き身(丸抜き)を石臼で自家製粉する、挽きたて、打ちたて、湯がきたての本格手打ちそばがいただける人気店。夏になると楽しみにしている人が多いのがこちらの「夏そば」。野菜好きという店主夫婦が大好きなものばかりをのせた一品で、賀茂のトマトが出回る時期に合わせて登場。その味の濃い甘いトマトを中心に、アボカド、小夏、キュウリ、ミョウガ、三つ葉、クルミ、ゴマがバランスよく盛り込まれている。刻んだ小夏の皮の爽やかな風味がアクセントとなって、外の暑さをすっと忘れさせてくれる一杯だ。

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こちらのそばは、外二と呼ばれるそば粉10割、小麦粉2割のそば。緑がかった細麺で、冷たく締められ、歯ごたえがいい。旬の夏野菜をたっぷりいただける。「夏そば」¥1,850

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木のテーブルが並ぶシンプルで清潔感漂う店内。12席のみで、開店すぐ埋まることも多い。

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季節に合わせたさりげないあしらいに涼を感じる。

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北山通堀川から西に入った北側。暖簾や看板の「小川」の文字をデザイン化したロゴがおしゃれ。

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おがわ

Ogawa

京都市北区紫竹下芝本町25

tel:075-495-8281

営)11時30分~15時(売り切れ次第閉店)

休)木(祭日の場合は翌日)

カード不可

photos:SADAHO NAITO, réalisation:NATSUKO KONAGAYA

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