日常服だって「おしゃれに!」が当然、でしょ。
フィガロジャポン最新号紹介 2024.08.24
「大人の新ベーシックA to Z」
フィガロジャポン最新号の2024年10月号(8月20日発売)の巻頭特集です。
A to Zの構成は、個人的には実はあまり好きじゃない......のです。なぜなら、編集者の自己満足っぽいかなあ、なんて思うこともあって。しかしながら、今回のテーマは「ベーシック」。日常的な定番服をふつうに紹介してもどうなの?と考え、現場のファッションエディターたちの熱意に任せてA to Z方式に同意しました。
結果としては、欲しいものが満載の秋冬トレンドがわかりやすいイマジネーションBOOKに仕上がったかも、と喜んでいます。
アクセサリーでは、靴バッグにフォーカス。なんだかんだ言って、毎シーズン、ワードローブに加えたくなりませんか?
表紙にはミュウミュウを纏って長澤まさみさんが登場! この夏から秋にかけては舞台や映画のお仕事がいっぱいで、まさに時の人です。三谷幸喜さんの新聞連載を読んで、長澤さんはとってもお茶目なキャラクターとして書かれていました。
しかしながら、今回ファッション撮影にのぞんでいただき、その際のコメントで「洋服に着られるのはなく、なるべく自分が洋服を着こなしたい、という思いがある」という言葉をいただきました。大人の女性の、それもおしゃれやファッションが好きな人の言葉と感じました。トレンドアイテムを手に入れて着るだけではなく、自分らしいスタイルを創りたい、と考えている人の言葉です。素敵ですよね......良いものを「購入する」ところで留まらず、「自分のスタイルに引き寄せる」という在り方。その意志的な人間性が昨今の長澤さんには特に強く感じられ、世の中の女性たちからの人気はそういう部分への敬愛からなのではないか、と推測しています。
ビューティでは、パリの街の地図を纏った愛らしいパッケージのディオールの新作をメイクアップした新木優子さんが誌面に。
フィガロジャポンが力を入れているテーマ、アールドゥヴィーヴルとリンクする働き方、社会の課題を美しく豊かに解決していこうとする女性のビジネスを応援するBWA(Business With Attitude)の夏の陣、BWAピッチコンテストが7月18日に行われ、その模様と受賞者のビジネスを紹介しています。
今号は、意志的に人生を歩む女性たちがたくさん登場していただいた号になりました。
フィガロジャポン編集長 森田聖美