編集長、五十嵐あきの10年後も愛用したいドリス ヴァン ノッテンのドレス。

自分のスタイルを大切にするスタイリストやエディターなどファッションのプロに、いまも愛用し10年後もきっと好きなものを聞きました。エターナルかつ自分らしいスタイルを作る上で欠かせないものとは? 今回はフィガロjp編集長のIGARASHIにとって、10年後も愛せる名品をご紹介。

フィガロjp編集長・AKI IGARASHI
▶︎▶︎ドリス ヴァン ノッテンの柄ドレス。

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「ドリス ヴァン ノッテンが大好きです。愛しています」と宣言するほどブランドを敬愛するIGARASHIが、クローゼットから厳選したのはこちらの3枚の柄入りドレス。

「私がはじめてドリスのコレクションをパリで見たのは2014年春夏コレクションでした。ショー自体は派手な演出があるわけでもなく、ただただ美しい服が静かに力強く通り過ぎていきました。ドリスの洋服を見て、はじめて花柄や植物柄、エスニック風パターンのアイテムを着てみたい!と思ったのです。もちろん彼がつくるモノトーンやカーキなどのワントーンのアイテムも素敵ですが、ドリスの柄ものの洋服を着るとパワーをもらえるのです。そしてちょっとだけ自分に自信が持てるというか前を向けるというか」

10年後も愛せると思う理由は、「『この柄、あのときのあのシーズンのものだよね?』と一目瞭然にもかかわらず、古くならず、『この柄、私、好きなんです!』と自信をもって長く愛せるようなトレンドに左右されないオリジナリティがあるからかもしれません」

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スタイリングについて、「チェック柄との切り替えワンピース(写真左)はリブ編みのネックラインがスポーティなので、シャツをインして少しだけかっちりと。フラワードレス(写真中央)はけっこう透けるので以前はインナーを着ていましたが、シースルートレンドのおかげか、最近はブラトップとブルマ風ショーツをインして透け感を楽しんでいます」と語る。

10年後はどんなスタイリングに合わせていたいと思いますか?という問いに対して、「ドリスは以前のショーで、現在50代のファッションモデル、ナジャ・アウアマンやアンバー・ヴァレッタを起用していました。そんなイメージで、私も自信と余裕を感じさせるような落ち着きのある女性になり、ガウンを羽織るようにさらっと着こなしていたい。妄想が過ぎますが......」

「2025年の春夏メンズコレクションをもって退任を発表したドリス・ヴァン・ノッテン。退任のお手紙、"A LETTER FROM DRIES"には、こう書かれていました。『1980年代初頭、アントワープ出身の若者だった私が描いた夢は、ファッションの中に何かを伝える声をもつことでした』と。この声に共鳴し力と喜びを感じた人が多かったのではないでしょうか? 私自身もフィガロジャポンに入り、さまざまなクリエイションに触れて、ファッションとはただ物欲を満たすものではなく、そこにメッセージや夢、カルチャーが詰まっているのだなと改めて感じました。そのことをより多くの人に届けたい。その想いを胸に、いまも変わらずコンテンツを作り続けています! 10年後もドリスを愛し続けます!」

AKI IGARASHI
フィガロJPの編集長。プライベートでは3歳と5歳の母。恐竜の名前はやたら覚えてきたが、いまは「このお花なに?」を聞かれて即答できるように植物図鑑を見ながら花の名前を改めてきちんと覚えたいと思っています。ドリスが愛する庭園のような庭をもつことを夢見て!

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