パリの花たちの変化、篠崎恵美の新たな提案。

私のパリ 2018.12.19

さまざまなクリエイターの、パリにまつわる作品とエッセイを紹介していく連載「私のパリ」。フラワークリエイターとして、生花やドライフラワーのアレンジを提案する篠崎恵美が、パリに影響を受けて新たにスタートさせた紙の花を披露する。

パリの変化を受けて、新しいことに挑戦しようという気持ちになりました

 

フラワークリエイター/篠崎恵美

19歳のころ、通っていた専門学校の研修旅行で初めて訪れたパリ。そのころ学んでいたのはファッションだけど、パリといえばお花の街だから、花屋も見ていました。お花一輪一輪が大きめで、デコラティブなまん丸のブーケを作るのが主流だと思っていました。
今年7月に久々にパリを訪れると、いたるところにドライフラワーが置いてあることに気が付きました。マレ地区のショップもドライフラワーをディスプレイにコーディネートしていたり。
パリは生花の街だと思っていたから、とても新鮮。17年でお花のスタイルも変わるんだなと。パリの変化を受けて、新しいことに挑戦しようという気持ちになりました。
いまチャレンジしているのは、2017年イタリア・ミラノで発表した、「PAPEREDEN(ペーパーエデン)」と名付けた紙のお花。
生花はいつか枯れてしまうけれど、紙の花は残る。新しい花束を、パリのイメージで作ろうと思いました。

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紙の花は、ひとつひとつ手作業で作っています。お花はすごくアナログなもの。デジタルの時代に反して、手間のかかる、アナログの手作業で得られる何か大事なものを残していきたい、伝えていきたいと思っています。

 

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MEGUMI SHINOZAKI

「edenworks」主宰。一般的な装花のほか、アーティストやミュージシャンとのコラボ作品多数。ミュージックビデオやCDジャケットのアートワーク、百貨店やセレクトショップのメインビジュアルおよびカタログ撮影、アパレルブランドとのコラボ商品の制作、ディレクションなどさまざまなプロジェクトに参加している。2015年にはフラワーショップ「edenworks bedroom」をオープン、さらに2017年には紙の花のプロジェクト「PAPEREDEN」をイタリア・ミラノにてインスタレーションの作品として発表。また、調剤薬局の調合をコンセプトにしたオリジナルミックスができるドライフラワーショップ「EW.Pharmacy」も奥渋谷にオープンさせた。 http://edenworks.jp

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