こんにちは、吉田パンダです。つねづねパリは犬に相当優しい町だと思っていましたが、先日、女性自身(10月7日発売号)という雑誌で「ヨーロッパでいちばん犬に優しい町」と題して、ドイツはベルリンに行ってきました。聞いてみればベルリンでは一人あたりの緑地面積は東京の約10倍、パリの2倍。さらにベルリンの森にはドッグランが12カ所あり、犬が走り回れる広さは1250ヘクタール(ヨーロッパ一の広さ)あると。えー、、、東京ドームに換算すると296個分(!)になりますね。また「ティアハイム(動物の家)」という動物保護施設があり、ベルリンでは犬の殺処分0を実現しています。そんなわけで、今回は犬とレストランや本屋、デパート、ホテルに一緒に行けるだけではなく、自由に走り回れる自然がたくさんある犬天国ベルリンからお届けします。
ちなみにアシスタントは愛犬トイプードル、あづきさんです。今回は編集Nさんに請われ、急遽出張に同行することに、、、(でも出番はほとんどなかった)。
こちらは旧東ドイツの象徴のひとつ、アレクサンダー広場に残る世界時計とテレビ塔。今やレトロなSF感がいいですね。
さて、犬と人が共存する町では、もちろん電車にも犬と乗れます。
こんな感じで。そういえば、以前日本の山手線であづきを鞄に入れて乗っていた時、ルールを知らなかった僕が悪いのですが、鞄からあづきの顔が出ていて、隣に座ったおじさんに「あなたねえ、迷惑なんだよ! どうせ犬の乗車券も買っていないんだろ!!」といきなり怒鳴られたことがあったなあ(涙)。ちなみに乗車券はちゃんと買ってましたよ、はい。鞄から顔を出しちゃいけないんですよね。すいませんでした。
「パンダさん、、、その点ベルリンはいいわよ〜」
そ、そうだね。
本屋さんでも、もちろん飼い主さんと一緒です。犬達が用を足してしまうこともありません。しつけが必要な場合もありますが、大抵は「ここではしたらイカン」と自然に理解しているような気がします。
そしてどこのレストランでも、愛犬はフリーパス。吠えない、ほしがらない、飛びかからない。撫でてくれる人達には、尻尾を振って笑顔でニッコリがモットーです。
こちらは某お洒落ペットショップ。ここで飼われているチワワくんが案内してくれます。
チワワ「パンダさん、この中だと、このベッドがお気に入りなんだワワ〜」
え、、チワワくん、、それ売り物なんだけど。さすがだなあ(?)、ベルリン。
そしてもちろん、我が愛犬あづきさんもレストランでは食べ放題。
ソーセージ定食を思う存分食べ、、、られるわけもありません。こちらは飼い主がビールと共に美味しく頂きました。モグモグ。犬がしあわせに暮らす町ベルリン、引き続き次回は殺処分0の中心的役割を担う動物愛護施設「ティアハイム」と犬が自由に駆け回れる森からお届けします。どうぞお楽しみに!

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida