こんにちは、吉田パンダです。
パリでよく見かける犬といえば、
・ ジャックラッセルテリア
・ ミニチュアヨークシャー
・ フレンチブルドッグ
中型犬ではラブラドールやゴールデンが多いと思いますが、
先日パリ7区はアンヴァリッド前の芝生を散歩していて、
とても珍しい犬に出会いました。
この辺りはあづきもよく散歩に行きます。
すれ違ったのはこちら。
イタリアングレーハウンドの親子、3匹です。
「はじめましてっ!!漆黒トイプーのあづ、、、げほっ。
首がくるしいぞ!飼い主」
はいはい、黒いひとは近づかない近づかない。
みんな怖がっているでしょ。
「ママ!なにあの黒いもじゃもじゃ。こわいよー」
と言っているかどうかは定かではありませんが、みんな
とても警戒心がつよく、しじゅうふるえています。ぶるぶる。
「あの白黒のひともこっちを見てるよっ!!」
いや、、、だいじょうぶだよ。こわくないよ。
飼い主にくっついているのは生後6ヶ月のナイキくん。
みんな甘えん坊です。
飼い主さんから聞いた話ではフランスでは革命後「王家、貴族の象徴」としてこのイタリアン・グレーハウンドを飼うことを一時禁じていたのだとか。
彼女の母親は第二次世界大戦後イタリアからフランスに連れてきた三匹のイタリアン・グレーハウンドを始めとして、ブリーダーをしていたのだそうです。
その昔は王侯貴族の肖像画にもよく登場した
イタリアン・グレーハウンド。
毛並みは絹のようになめらかです。よしよし。
来週もパリからお届けする予定です。
どうぞお楽しみに。

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida