インテリアのヒントがぎっしりのポップアップ・ストア。
PARIS DECO 2018.03.19
3区のヴェールボワ通りとヴォルタ通りのコーナーに、面白いポップアップ・ストアがオープンした。地区に活気を蘇らせるための団体VertboisとThe Socialite Familyのコラボレーションによるもので、開催は3月31日まで。
ポップアップ・ストアが開催されているのは、レピュブリック広場からそう遠くない一角。ヴェールボワ通り、ヴォルタ通り、そしてノートル・ダム・ドゥ・ナザレス通りには新しいスポットが増えつつある。
デコとモードのポップアップ・ストア。
店内は奥がベッドルームというアパルトマン的な作りで、ライフスタイルを提案している。
The Socialite Familyはコンスタンス・ジェナリが始めたオンライン・マガジン。サブタイトルに“a sample of smart & cool families“とつけられ、現代風でスタイリッシュなファミリー、そのインテリア及びライフスタイルを紹介している。ボボのファミリーの“生態”をいち早く紹介したコンスタンスのアイデアの勝利だろう。スタート時はパリだけだったが、好評ゆえに取材範囲がミラノ、ロンドン、ブリュッセルなど他の都市へとどんどん広がっている。
オンライン・マガジンThe Socialite Familyで紹介されたアパルトマンをまとめた1冊も販売されている(25ユーロ)。カバー写真は写真家ソニア・シエフのアパルトマンだ。
そしてThe Socialit Family(TSF)セレクションの家具やグッズを販売するコーナーもオンライン・マガジン内でスタートし、さらにいまではTSFのオリジナル商品も展開するようになった。このポップアップ・ストアはいわばそのリアル・ブティックというわけだ。店内はパリのアパルトマンをイメージした構成で、インテリアだけでなくモードも提案。気軽に購入できる品も豊富なので、パリジェンヌのライフスタイルのいまを、探りにきてみては?
TSFの3種のオリジナルソープ(1個12ユーロ)はパッケージも個性的。人気のアントワネット・ポワソンのノート、いまのパリジェンヌのアパルトマンに不可欠なドライフラワーのブーケなどもコンスタンスはセレクションした。
カンボン通りにブティックを構える香水ブランドMEMO。
コーラリー・マラベルのバイカラーの陶器、TSFのオリジナル・パフューム・キャンドルなどが、マリー= ヴィクトワール・ヴィンクラーがデザインしたガラスのランプの下に並ぶ。
TSFのオリジナルクッション。小さいサイズのクッション(65ユーロ)は、片面がストライプや花柄のシルクで、片面がビロードという異素材ミックス。大きなサイズ(75ユーロ)は両面がビロード。マスタード色が一番人気とか。
モードはMarie Marotのシャツ、Roseannaのプレタ、Yséのランジェリー、Yvonne Yvonneの革小物など。
壁のアート作品もランプも、ポップアップ・ストア内のすべてが売り物だ。ベッドの上のマスタード色のプレードはポルトガル産でTSFのオリジナル。コットンガーゼの4枚重ねでとてもソフト。3サイズあり、49〜75ユーロ。
会期:開催中〜2018年3月31日
30, rue du Vertbois
75003 Paris
営)11:00〜20:00
休)日・月・火
madameFIGARO.jpコントリビューティングエディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は「とっておきパリ左岸ガイド」(玉村豊男氏と共著/中央公論社)、「パリ・オペラ座バレエ物語」(CCCメディアハウス)。