エルメスの食器パシフォリア、自宅の食事で旅の時間を。
PARIS DECO 2020.05.14
シンプルな白や淡い色の食器……もいいけれど、繰り返される自宅の食事時間に少しばかりのファンタジーが欲しい!と思う心。エルメスのテーブルウェアのコレクション「パシフォリア」が、そんな願いを叶えてくれる。
生命や色、葉や花に対する情熱が込められたパシフォリア。エルメスのテーブルウェアの最新コレクションだ。photo : Audrey Corregan / Hermès
これは今年1月に発表された最新コレクションで、ナタリー・ロラン=ユッケルによるデザインだ。大きなサラダボウルから小皿まで合計30アイテムからなる。描かれているのはカラフルに繁茂する南国の植物たち。アンスリウムやオーキッド、それに見たことのない空想の花も。いったい何十色が使われているのかと、驚くほどにカラフル。ハイパーリアリズムのパワフルな植物たちは、ティーカップの内側、ボウルの中へと生命のバイブレーションを轟かせている。眺めているだけで贅沢な南国のボタニカルガーデンを歩きまわっているようで、強い日射し、スコール、木洩れ陽、鳥のさえずり、昆虫の小さな蠢き……花と葉の合間から自然界の呼吸が感じられるよう。
いつもより頑張って作った手の込んだお料理とも、ちょっとおさぼりした簡単料理とも、食卓に美しい調和を作り上げるパシフォリア。植物とアートが絡みあうテーブルウェアの、まずは小さなお皿から夢の旅を始めてみようか。
パリの劇場ゲテ・リリックにて今年1月に開催された発表展示会より。
食器にコーディネートされたカトラリーは、アトラージュのシリーズ。
模様が重なれば重なるほど、南国の森の奥深くに連れて行かれるよう。
Hermès
www.hermes.com/jp/ja
www.hermes.com/jp/ja
大村真理子 Mariko Omura
madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。
madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。