「ニューリサイクル」を提案する11区のAXSで古物探しに興奮!

PARIS DECO 2022.03.30

中庭にあるブティックというのは知る人ぞ知る世界。アントワネット・ポワソンのブティックを目指した人はその存在に気づいたかもしれないけれど、同じ中庭に「AXS(アー・イックス・エス)」という素敵なインテリアのヴィンテージショップが昨年末にオープンしたのだ。かつてはパリ郊外に広いスペースを持っていたというAXSは、創業したアリエルとシドネーのふたりの頭文字からの店名である。

220328-axs-01.jpg

左: 11区の中庭、アントワネット・ポワソンのブティック・アトリエの右隣にあるAXS。 右: アリエル(左)とシドネー。

220328-axs-03.jpg

ブティックのひとつ目のスペース。

4年前からヴィンテージをめぐる幅広い活動をしている彼らは、デコレーターもすればセノグラフィーも担当するという。店の奥にはアトリエスペースがあり、掘り出した古い品々をここで販売用に手入れするだけでなく、ヴィンテージのオブジェに自分たちのアートセンスを活用。それらをセカンドハンド(セコハン)ならぬ、“サードハンド”と彼らは呼んでいる。そのダチョウの卵のシリーズは店内でもきっとすぐに目に付くだろう。デッドストックの布を用いて作ったアップサイクリング・クッションも販売し、また、古いランプにお隣さんのアントワネット・ポワソンのランプシェードを組み合わせたり、というコラボレーションもあってニュー・リサイクルをふたりが楽しんでいる様子が微笑ましい。

ふたりの美意識によって選び抜かれた品々ばかり。さらにヒビが入っていたり欠けていたりという損傷のある品は対象外で、リネン類などはきれいに手入れを施しているので、購入者は手間をかけずに自分のインテリアに取り込めるのだ。

220328-axs-02.jpg

インターネットでも購入可能なAXS。たとえばイタリアの手描きのデザート皿(中)は5枚で40ユーロ。photos:Mariko Omura

220328-axs-04.jpg

ブティック内、自宅のコーナーのように商品が配置されているのでコーナー丸ごと欲しくなる。中央の写真内の2つのランプはアントワネット・ポワソンのシェードだ。彼らが扱う時代のメインは1930〜90年代で、フランス国内で主に掘り出している。photos:Mariko Omura

ヴィンテージ・インテリアのオンラインショップとしてパリジェンヌたちに愛されている「Slency」のセレクションも彼らに任されているという。ふたりの審美眼と掘り出し品のクオリティはお墨付き、と言っていいだろう。レストランのシェフから希望のうつわの収集を依頼されることもあれば、またテーブルセッティングのオーダーもあるそうだ。たとえば、先日はパリ市内のある美術館でたった10名のプライベート・バースデーディナーを担当……というように。彼らによるテーブルセッティングでは、お皿が最初から最後まで同じシリーズというフランスのクラシックなテーブルと違って、不揃いなのが魅力である。蚤の市などで古いお皿を買おうとすると、揃いのスープチューリンやソースレードルもセットで合計100ピース!といったことがあるけれど、それはいまの時代にもふたりのセンスにもそぐわない。彼らのブティックでは、お皿も4枚や5枚といった半端な枚数のものも扱う。蚤の市は週末だけだけれど、AXSはウィークデーに掘り出しものが楽しめる素敵なアドレスである。

220328-axs-05.jpg

ブティックのふたつ目の空間。中央に置かれた大きなテーブルにシドネーがテーブルセッティング例を見せている。photos:Mariko Omura

AXS
12, rue Saint Saban
75011 Paris
営)11:00~19:00
休)日、月、火
www.axsdesign.fr
Instagram:@axs_design

editing: Mariko Omura

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories