創業200周年のブラクニエ。布、壁紙、そしてベルナルドの陶器にも。

ブラクニエの創業200周年を記念するコレクション。

ピエール フレィ社が保存するブラクニエの貴重なアーカイブがベースのブラクニエ創設200周年コレクション。

今年200周年を祝うインテリア・ファブリックの老舗「Braquenié（ブラクニエ）」。……こう書くと、ブラクニエの通はアレ？と思うだろう。これまで創業1824年とされていたのだから。その理由は、200周年が近づく中でメゾンの創業について行われた最新の調査によって、その歴史の始まりが1823年10月から1984年12月の間であることがわかったからだ。

デッサン、水彩、布見本など残されたブラクニエの遺産は現在ピエール フレィ社に守られ、その1万6000点という膨大なアーカイブから40以上の資料をベースに200周年を記念するコレクションが生まれた。昔と同じプリント模様でもバランスを変えたり、色を違えたり……と21世紀の暮らしを美しく彩るコレクションがクリエイトされたのだ。記念コレクションの4つの大きなテーマは「オーベルカンフ王立工場」「田園の歓び」「モード史」「エキゾチズム」。布、壁紙、カーペット……ブラクニエの名前に誰もがイメージする古典的なモチーフの魅力がたっぷり詰まったコレクションだが、そこには現代にも通用する時代を超越したクリエイティビティが見いだせる。200年経っても色褪せない、フランスの装飾芸術を支えたブラクニエの底力を再確認させるコレクションである。

テーマ「オーベルカンフ王立工場」から。田舎の情景を描いたアーカイブのオリジナルモチーフ（左）からファブリックが。

テーマ「田園の歓び」から。左:「ラナンキュラス」のアーカイブとコレクションの壁紙。 　中:「マリー・ポール・ヴィーニュ」のファブリック。　右:「マリゴールド」のアーカイブと壁紙。

テーマ「モード史」より。左:「エレガント」のオリジナル。このモチーフをベースに新しいファブリックが生まれた。　右:「ラ・ディスクレット」。アーカイブのスカートのモチーフが壁紙に。

テーマ「エキゾチック」から。　左:「鳥たちの樹」のオリジナルがベースのパノラマ・ウォールペーパー。　中:「フルーリ&フルーマルタン」のファブリック。　右: 18世紀のインドの絵画にインスパイアされた生命の樹「カリカット」。

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ベルナルド×ブラクニエ、フランス最強のアール・ドゥ・ターブル。

1863年創業のリモージュ陶器の老舗「Bernardaud（ベルナルド）」が、ピエール フレィが所蔵するブラクニエのアーカイブとコラボレーションをしたら？　ヘリテージ、継承、フランスの卓越がこめられた最強のアール・ドゥ・ターブルの誕生である。ブラクニエの創業200周年記念コレクションがノルマンディーのシャトーでお披露目された際に、このコラボレーションも発表された。19世紀にクリエイトされ、現在もファブリックが製造されている「Grand Corail（大珊瑚）」と「La Ménagerie（動物）」からの2種のモチーフが生かされた陶器は「ブラクニエ・コレクション」と命名されている。

ベルナルドの春夏シーズンの新作「ベルナルド・コレクション」から。プレート（21cm）のモチーフはトータル5種。ティーセットとフルセットで揃えてティータイムはいかが？