Parisienne file vol. 62 カミーユ・ボン バレリーナ、カミーユ・ボンの三種の神器。
パリジェンヌファイル 2022.07.23
パリに暮らす、パリジェンヌのファッションやライフスタイルを紹介する連載「パリジェンヌファイル」。今回は、バレリーナとして活躍する、カミーユ・ボンが登場。
学生時代から美術史が好きで古典から現代アートまで幅広く美術に興味を持っているカミーユ。特に印象派のクロード・モネから豊かで繊細な自然の美しさ、シュールレアリズムのジョアン・ミロからはダイナミックな色彩の女性像など、バレエダンサー人生に深く影響を受けました。だから彼女にとって美術本や写真集は大切なインスピレーション源。夜、ゆっくりと寛ぎながら好きな本を眺めるのが至福の時間だそう。そして家族から譲り受けたり、旅先で購入したりと手に入れたアクセサリーも大切なオブジェ。ピアスは毎日必ず身に着けているお守り的な存在で、ネックレスやリングはオフタイムに楽しんでいます。
「レッスンや公演中は着けられないけれど、気分をリラックスさせてくれる香水も欠かせないアイテムです」
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お守りからインスピレーション源まで、欠かせないアイテムたち。
フレッシュな香りのゲランの「ラ プティット ローブ ノワール」やフェミニンなシャネルの「ミシア」のファン。 普段使いにはレペットのオードパルファン「オー フローラル」、夜の外出時に愛用するのはゲランの「モン ゲラン」とシーンによって使い分けている。
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右のピンクの箱に入ったアクアマリンのリングはNYのアンティークショップで一目惚れして購入したもの。下のリングは祖母から譲り受けた婚約指輪。ティファニーのネックレスは20歳の誕生日祝いに祖母からの贈りもの。
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最近お気に入りの3冊。フェルメールの真珠の耳飾りの少女が表紙の本は『CHEF-Ⅾ’OUVRE-DE Ⅼ’ART』というタイトルの美術書。真ん中はオード リー・ヘップバーンの写真集『Audrey Hepburn Les images d’une vie』。表情や仕草など本物のエレガンスを持つ女性として憧れている。 上は一番影響を受けた女性でロシア人ダンサーMaia Plissetskaia(マイヤ・プリセツカヤ)の本『Moi,Maïa Prissetskaïa』。
1999年パリ9区生まれ。幼少期から習い始めたクラシックバレエに夢中になり、13歳でパリ国立オペラ学校に入学。5年間のレッスン期間を経てグランコンクールに出場。その後、パリ国立オペラ座で7年前からプロとして活躍中。 @camille__bon
パリ在住のスタイリスト、ライター、ファッションコンサルタント。日本でスタイリストとしてキャリアをスタートし、渡仏。その後、長年にわたり「フィガロジャポン」をはじめ、さまざまなメディアでモードや旅などの最新情報を届ける。Instagram : @suzukichako
photography: Yusuke Kinaka, editing: Hiroko Suzuki