Parisienne file vol. 78 ミア・アンジェル/コム・ドゥ・グット・ドーのディレクター パリジェンヌ、ミア・アンジェルが語るマイスタイル。

パリに暮らす、パリジェンヌのファッションやライフスタイルを紹介する連載「パリジェンヌファイル」。今回はアップサイクリングブランド、COMME DEUX GOUTTES D'EAU(コム・ドゥ・グット・ドー)のディレクターを務めるミア・アンジェルが登場!

BONJOUR de PARIS

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mon style préféré

Q1. お気に入りのスタイリングは?
A. ガーリーなエッセンスを効かせたスタイリング。

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トップ: @palomawool スカートとブーツ: @guimaguas

"地球にやさしくおしゃれ⼼を満たす、エシカル&フェミニン"がミアのスタイリングのテーマ。シャツは、自身がディレクターを務めるアップサイクリングブランド、コム・ドゥ・グット・ドーのシグネチャーアイテム。フロントにランジェリー⽤のプチレースがあしらわれ、ガーリーなムードが漂う。柔らかなジャージー素材のミニスカートにブーツを合わせれば、お気に入りスタイルの完成!

100%デッドストックの⽣地を使い、ほかのブランドとは違うオリジナリティにこだわるミア。「祖⺟が古いものを⼤切にする⼈で、上質な素材の服を⻑く愛⽤していたの。だから⾃然にエシカルな感覚が⾝に付いたんだと思います」

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Q2. クリエイションのインスピレーション源は?
A. 映画。

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「最近はヴィム・ヴェンダース監督の『パリ、テキサス』を観たわ。映像の⾊が好きだった。ナスターシャ・キンスキーが着用していたフーシャピンクのニットはこの秋着たいと思うアイテムよ。背中の開いたシルエットなどクリエイションの参考にしたい要素が詰まっていました!」

服に対して、纏った時のシルエットの美しさや動きやすさを重要視するミアは、バランスが見てわかる映画やミュージッククリップなどからインスパイアされるそう。

お気に⼊りの映画館は、⽣まれ育ったモンマルトルにあるLOUXOR(ルクソール)。アールデコの内観やテラスのあるカフェスペースなどほかにはない雰囲気が好きでよく映画を観に来ると言う。

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1920年にエジプト人建築家が手がけたネオ・エジプシャンとアールデコ様式の建物。83年に映画館として閉館後、86年から4年間はナイトクラブに。その後しばらく放棄されていたが、2003年、パリ市がルクソールを購入。建築家フィリップ ピュマンによって野心的な改修プロジェクトが行われ、2013年に再オープンを果たした。

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Q3. パリのお気に⼊りアドレスは?
A. ブラッスリー・バルベス。

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2015 年のオープン以来、ロシュシュワール地区のシンボリックなカフェとして⼈気のBrasserie Barbès(ブラッスリー・バルベス)

服や雑貨、アクセサリー全般を取り扱い、アライアとのコラボレーションで話題だったお店、TATIの閉店後の建物に設置された若きクリエイターが集うワーキングアトリエによく訪れるというミア。そのアトリエ前にあるのがブラッスリー・バルベスだ。

朝、コーヒーを飲みに⽴ち寄ったり、ランチで待ち合わせたり、仕事終わりにはアペロタイムを!という見事な常連っぷり。最上階のルーフトップからはサクレクール寺院も望める。モンマルトル地区でもパリジャンの常連が多く、観光的でないところもお気に⼊り。

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Q4. ファッションスタイルに⽋かせないアクセサリーは?
A. シルバージュエリー。

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右⼿の薬指のリングは、ミアのおしゃれアイコンである祖⺟から16歳の誕⽣⽇に貰ったもの。それからというもの、ジュエリーは"シルバー1択"に。

「レースやフリル使いなどのガーリーな雰囲気の服に、シルバーのアクセサリーがソリッドでミニマルな印象を添えてくれるから」だと話す。

⻑く愛⽤したい派のミアは、アンティークショップや蚤の市などで出合った⼀点モノをコレクションしている。

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Mia ENGEL(ミア・アンジェル)
パリ18 区⽣まれの26歳。エコール・デ・ボザールで美術を学び、その後モード学校 IFMでファッションデザインを専攻。卒業後はアクネ・ストゥディオズでインターンシップを経験。2022年秋にアップサイクリングをコンセプトにしたブランド、COMME DEUX GOUTTES D'EAU(コム・ドゥ・グット・ドー)を⽴ち上げた。

Hiroko Suzuki
パリ在住のスタイリスト、ライター、ファッションコンサルタント。愛称、ちゃこさん。日本でスタイリストとしてキャリアをスタートし、渡仏。その後、長年にわたり「フィガロジャポン」をはじめ、さまざまなメディアでモードや旅などの最新情報を届ける。

editing: Hiroko Suzuki photography: Ayumi Shino

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