田中シェン×映画監督・酒井麻衣、マジカルな対話の時間。

Hello U.F.O riders!
Warmly welcome you back XOXO!

少し前に東京現代美術館に
EIKO展(『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』)を観に行ったんですけど、
衝撃すぎて、心臓がバクバクしてしまいした。

まるで大きなEIKOさんが自分の目の前に立っていて、
(天国の扉の前にいて最後の審判を受けているようなイメージ)

「おシェン、自分の作品を日々の一環としてただ流していないか?
そこに血は汗は涙はあるのか? 伝えたいメッセージはあるのか?」

と。

ぎくーーーーーーーーっ!グサッ!!ばたッ!!

となったわけです(笑)
ということで私はこれからEIKO先生の

① オリジナル
② タイムレス
③ エボリューション

を受け継ぎ、ひとつひとつの作品に向き合いたいと思います!

そう! 生まれ変わったのです!
田中シェンはAE(アフターEIKO)時代に突入しました。
BE(ビフォーEIKO時代)とは深みが違うのです!

そんな
本日のU.F.O.のアパートメント、
(「maison Alien」に住むARTでフロンティアな住民たちとの
交流の場、Maison Alien)

第3弾、

映画監督、酒井麻衣さんです。

MA ISON
A  LI EN

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NO.12345 Mai Sakai

Dancing in the hallway

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M   A I
SAK aI

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stylisme : MAYA YABUNO
coiffure et maquillage : YUI SAKAI

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NO.12345 / Dancing in the Hallway

17:09:50 PM

「マジックアワー」
日没後、空の色が徐々に紫色から蒼色になるタイミング。

周囲の明るさが徐々に暗くなり、街の明かりと調和した時間帯。

その目安は、日没時刻の約10分後以降の30分間。

12345号室のドアは、
その30分間にしか姿を表さない。

「5、4、3、2,1……」

時計から目線を上げると、
そこに、12345号室のドアはあった。

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コンコンコンコンコン、

ドンドン、

ピンポーンピンポーンピンポーン!

沈黙。

ドアノブをひねってみる。
いつもどおり、鍵がかかってない。

きっとまた何かに夢中になっているのだろう。
なにか帰り道にひらめいて、そのまま、机に向かったのだろう。
そういう女の子だ。

夢中になると、周りを置いていってしまう。
待って!と呼び止めても、するりと前へ、前へ進んでしまう。

そういえば、笑顔以外の彼女は見たことないかもしれない。

どこか憎めない、
キラキラしていて、会うと、ドキドキするような、
少しだけ周りと流れている時間が違う。

「めるる~! はいるよ~?」

でも私だって、今日は、流されない。
『いつもポケットにショパン』5巻、絶対貸してもらうんだから!
麻衣を見届けなきゃいけないんだから!

  ↑フィクション
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       ↓ノンフィクション

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(麻衣=以下麻)
(シェン=以下シ)

シ「田中シェンの! 一問一答! デデンっ!」
麻「いぇーい(笑)」
シ「職業は?」
麻「映画監督、です」
シ「あだ名は?」
麻「メルヘンって呼ばれてました」
シ「メルヘン?? 後で聞こう!(笑)」
麻「(笑)」
シ「どんな子どもだった?」
麻「えっと、魔法使いになりたい子どもでした」
シ「どういう時にひらめきやすい?」
麻「ぼーっとしてる時」
シ「人生の転機って?」
麻「人生の転機? ん~、人生の転機……、いま!」
シ「占い信じる?」
麻「いいことだけ」
シ「落ち込んだ時、何する?」
麻「鼻歌を歌う」
シ「1週間オフになったら何したい?」
麻「ディズニーランドに行きたい」
シ「将来の夢は?」
麻「あえて、魔法使い」
シ「どんなテーマの映画が好き?」
麻「ファンタジー」
シ「初恋はいつ?」
麻「3歳」
シ「告白をしたことある?」
麻「ある」
シ「なんて言って告白した?」
麻「(好きな男の子といる時に)好きな子当て合いっこ(ゲーム)で名前を言った」
シ「考えても、考えても、何も思い浮かばない時、どうする?」
麻「いっか~!って。あんまり考えないようにします」
シ「猫と犬どっちが好き?」
麻「犬!」
シ「どういう時に幸せって思う?」
麻「寝て、起きて、その、起きる時間じゃなかった時」
シ「苦手な食べ物」
麻「メロン。ないけど、あえて言うなら、メロン!」
シ「芸人さんだと誰が好き?」
麻「あぁ~、迷うけど……小藪さん!」
シ「お風呂でやることは?」
麻「ベビーオイルを塗る」
シ「これで最後、という時に聞きたい曲は? 死ぬ直前に最後に流したい曲」
麻「『星に願いを』のオルゴールバージョン」
シ「おぉ~!よし、一問一答はここまで!」
麻「(笑)」
シ「さぁ、詳しくいきましょう!」
麻「はい」

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シ「苦手な食べ物メロンってすごい気になった(笑)」
麻「何だろう(笑)ドーンと構えてて、しかもあんなに、あみあみのタイツみたいなおしゃれもしてて、薄黄緑なのに」
シ「うん」
麻「何か、甘いキュウリじゃん、みたいな(笑)」
シ「甘いキュウリ!?(笑)」
麻「(笑)」
シ「まぁウリではあるけどね(笑)」
麻「そう、スイカは、ちゃんとスイカの味がするんですよ」
シ「待って、メロンもメロンの味するから」
麻「(笑)スイカは庶民的な値段、メロンはちょっと自己プロデュースしすぎ」
シ「(爆笑)メロンはちょっと、あれだね、アイドルになりすぎたね、スイカはもうちょっと庶民的でね」
麻「そばにいるよって感じなんですけど、メロンは私がいてうれしいでしょ、みたいな感じ」
シ「ねぇ~(笑)メロンに謝って~~(笑)。逆に差し入れでもらったらうれしいのは?」
麻「アメリカンチェリー」
シ「アメリカン!」
麻「(笑)フルーツ好き。アメリカンチェリーは赤黒くて、甘酸っぱい感じが好き」
シ「おもしろいなぁ~」

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シ「お母さんの味といえば?」
麻「タラコスパゲッティ」
シ「タラコスパゲッティ!」
麻「大好物です」
シ「へぇ~、何か違うんですか?」
麻「いちばんおいしいです! タラコスパゲッティの中で」
シ「それは同意見ですか??(ヘアメイクとして同席していた酒井麻衣の妹に)」
妹「ん~~??」
麻「たぶん、違う、好みが全然違うんで」
シ「へ~! 確かに洋服の感じからして、全然違いますもんね」
麻「そう~」
シ「タラコスパゲッティって、ちゃんとタラコを出して、つぶしてるやつですよね、きっと」
麻「つぶつぶあえて残して、バターと和えて」
シ「あ~なるほどね」
麻「そう」
シ「おいしいんだ」
麻「おいしい。お誕生日に実家にいる時は、タラコスパゲッティが誕生日のごはん」
シ「へ~!かわいい。あたし餃子だなぁ」
麻「餃子!」
シ「そう、あたしのお母さんよく餃子包むの」
麻「中身は?」
シ「中身は、豚肉と鶏肉を合わせたやつと白菜、ニラ」
麻「白菜おいしそう」
シ「で、うちはお父さんが誕生日に一本の長いうどんみたいなのを作って出してくれてた」
麻「餃子と一緒に?」
シ「餃子とは別に。朝、そのうどんを食べて。うどんは、長く長く一本こねて作るの。切るんじゃなくて」
麻「おいしそう」
シ「で、その一本の長いうどんを咬み切らずに」
麻「え?」
シ「いや、口の中で切ってはいるんだけど、イメージ的にはその一本を切らずに食べると、長生きできる」
麻「あ~!」
シ「何かそういう言い伝えがあるらしくて、だから死ぬ気でうどん食べる」
麻「一本うどんって、確かに聞いたことある」
シ「ある?」
麻「うん、もう吸えなさそう(笑)」
シ「うん、吸えない(笑)。途中で咬み切ってるんだけど、お父さんの努力はくみ取ろう、みたいな(笑)」
麻「いいな、おいしそう」

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シ「芸人さんは小藪さんが好き?」
麻「小藪さん好きです」
シ「ネタが好き? 毒舌が好き?」
麻「喋り方が好きで、すべらない話も小藪さんが好きだし、毒舌も好きだし。ジェニーハイっていうバンドをやっていて」
シ「あ、そうなんだ!」
麻「で、そのミュージックビデオを撮らせてもらったんだけど、それがきっかけで好きになったわけではなくて、毒舌で……毒舌っていうか、観察力がすごいなって思って」
シ「確かに」
麻「たぶん、普通に生活していても、観察力がすごいから、おもしろい話を抽出できるんだろうなぁっていう話し方が好き」
シ「わかるなぁ~。私も一度、渡辺直美さんとご一緒したことがあって、その時も誰よりも腰が低かったです。90度以上のお辞儀をずっとしていました! 何か、第一線を走っている人たちって、礼儀作法含め、しっかりしているというか。社会常識がちゃんとしてるから、それを見て、自分も正そうと思います」

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麻「思います。でも、なかなかね、真似できない(笑)」
シ「そう? でも、すごいしっかりしてそう」
麻「しっかりしなきゃって思う時は、その時だけ、ちゃんとやるんだけど、気が抜けると(笑)」
シ「おつかれさまの挨拶の時とかかな? 夜まで撮影してて、おつかれさまでした、ってみんなが挨拶して出ていく時とか」
麻「気付かないことが多いかもしれないです」
シ「あ、もう目の前に集中しすぎちゃって?」
麻「話しかけられているのに気付かなくて、『何で無視したんですか?』って言われて、え! 無視してない!って」
シ「あ~!なるほどね。それは、しょうがないです(笑)」
麻「そう、しょうがない(笑)」
シ「もう、すみません~!って言うしかないよね」
麻「そう、そういう人なんですよ~!って言います(笑)。すみません!って」
シ「ごめんなさい!気を付けます!みたいなね」
麻「そう」
シ「それで次もまたやる、みたいな(笑)。そこで分かれますよね、受け止めてくれる優しい人たちは、ハイハイ、いまそういう感じなのね、集中してるのね、って。それが気になる人は離れていくし」
麻「そう」
シ「ずっとみんなに好かれなきゃいけない自分みたいなのを、ずっとあたしは保っていて。つい数年前まで」
麻「うん」
シ「で、誰かに嫌われると、好いてくれる人たちよりも、そっちの人たちのほうが気になっちゃう」
麻「うん」
シ「でも、好いてくれる人たちと弱い所も見せ合って、ダメダメな所も見せ合って、見せ合える人たちのほうを大切にしなきゃなって思う」
麻「そうですね、そう思います。1年か2年ぐらい前かな。友達から元カレに対して復讐がどうとかっていう話を聞いて」
シ「うん」
麻「物語の話か、昔の本当の話か忘れちゃったんですけど。何を言ってるんだろうって思っちゃって」
シ「うん」
麻「で、言った言葉があるんですけど、それにすごい驚かれて」
シ「うん」
麻「いちばんの復讐は、たぶん、自分がいちばん幸せになることだと思う、っていう話をして」
シ「うん」
麻「だって、自分がいちばん幸せになったら、その人のことを考えてないってことじゃないですか。その人のことを考えて時間を使う、っていうことがすごく、嫌いな人にとってはおいしいことになっちゃうから」
シ「確かに」
麻「そんな人、自分の人生に影響しないっていうほうが、たぶんいい復讐だと思って」
シ「確かにね」
麻「っていう話をしました」
シ「完全に上書き完了みたいな。アップデート完了!みたいなね」
麻「そう」
シ「iPhone乗り換えたみたいな感じですよね」
麻「うん、もう全然影響しない!」
シ「素晴らしい、強い。強いってよく言われません?」
麻「強い?」
シ「強いっていうのは、その、言い方が強いとかじゃなくて。芯が強いというか、人間が強い」
麻「言われる、こともあります(笑)」
シ「うん、その見た目の可愛らしさと、その中身の芯のギャップの感じが、何か、なめられそうでなめられないみたいな」
麻「あ、でも撮影現場だと、ギャップあるねって言われます」
シ「うん、ギャップある! この短時間の間だけでもギャップある!」
麻「うん、そんな感じです(笑)」
シ「何かもっと坂道系(アイドル)みたいな感じかなって!(笑)メルヘンな感じって思ったら」
麻「(笑)言われます」
シ「もっとこう、目で訴えてくる感じの人かなって思ってたら……たまにいるじゃないですか、こう」
麻「気付いて、みたいな」
シ「そうそうそう、言いたいことわかるよね?みたいな」
麻「うん」
シ「そっち系かと思ったら、すごい、自分から話しかけてくれるし、会話のリズムが早い」
麻「早い?」
シ「ポンポンポンポンいくから。あたしこのリズムで会話してるのって、東大生の友達だけなんですよ」
麻「えー」
シ「だから、頭いいんだろうなって」
麻「うれしい!」
シ「すぐ思い付くよね、言いたいことを。最初の一問一答も、パッ!って考えていっぱい出すより、一問一答だから、ポンポンポンポンって。質問の意味を理解して抽出するのが早くて、すごいおもしろかった」
麻「(笑)」

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シ「『はらはらなのか。』観たんです」
麻「あ、ありがとうございます」
シ「めるる(麻衣さん)は映画を観た印象のまんまでした!」
麻「そうですか(笑)」
シ「うん。それこそ、メルヘンな要素もあり、私は、最初ジブリを観てるのかなって思って」
麻「あ~」
シ「ミュージカル調なんだけど、ジブリ寄りというか、最後にみんな大人に成長している感じが、宮崎駿監督なのかなって」
麻「宮崎駿さんには、すごく憧れてます」
シ「あ、そうなんだ! あと、楽しい! テンポがすごい、踊ったりとか、ハイスクールミュージカルみたいな!」
麻「ハイスクールミュージカルも好きです」
シ「(笑)そうそう、自分たちの通ってきた青春がそこにあって、新しい日本のミュージカルエンターテーメントというか、ミュージカルって呼ぶのもちょっと違うんだよな。ああいう、映画のエンターテインメントってアメリカだったり、ボリウッドだったりではあるけど、やっぱりちょっと違うなって思って」
麻「うん」
シ「型破り、じゃなくて。あ、こういう表現の仕方、やっぱりあっていいよね!っていう。楽しくなった」
麻「ありがとうございます」
シ「っていう感想なんですけど(笑)」
麻「あれは、4年前? 5年前?」
シ「2017年って書いてあった」
麻「4年前、か。そう、4年前なので、あんまり覚えてない……」
シ「うんうん、でも初期の」
麻「そう、すごい初期の」
シ「その時といまと、何か変わった部分ってあります?」
麻「あると思います。たぶん。もうちょっと深くまでいけるようになったと思います」
シ「なるほど」
麻「変わってないけど、もっとこう、幅が広がったかなって」
シ「おもしろい。やりたいことがやれてるってことだよね」
麻「うん、やれてます。表現が違えど、映画でもドラマでも、MVでも、朗読劇でも、文章でも……はじめの話に戻っちゃうんですけど、人に感動を与えたい、ワクワクさせたいとか、優しい気持ちになってほしいとか。そういう魔法的な、ファンタジックなことをしたいっていうのをもとにしているので」
シ「うん」
麻「やりたいことの中にいます」
シ「夢の中で生きている」
麻「そう」
シ「魔法の中で生きている」
麻「そう。……って言っておきながら、言うと恥ずかしくなってくる(笑)」
シ「すごい、赤くなってる! 可愛い~!」
麻「(笑)」
シ「そして、それを少し、冷ややかに見つめる妹さん」
麻「そうなんですよ~! もう、本当に(笑)あ~また言ってるなっていう感じです」
妹「毎回言ってる」
シ「毎回言ってるんだ!」
麻「たぶん、ずっと変わってない」
シ「でもそれってすごい強い」
麻「まだ言ってんだって感じでしょ、たぶん(妹に)」
妹「いや、いいんじゃない」
麻、シ「(爆笑)」
シ「大人だ」

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シ「小さい時、魔法使いの本とか見たんですか?」
麻「見ました、見ました、いっぱい」
シ「どれがいちばんお気に入りでした?」
麻「絵本? 本?」
シ「どちらでも! 魔法使いが出てくる本っていっぱいあるからなぁ~。私は『かいけつゾロリ』をずっと図書館で見てた」
麻「あ、でもいますごい、言われてびっくりしてるのが、ないかもしれない」
シ「魔法使いが出てくる……ディズニー系がそうですよね、セーラームーンも入るかも?」
麻「(考え中)」
妹「すごい、好きな絵本あったじゃん」
麻「あー、あったね!」
シ「何だろう」
麻・妹「『わたし魔女になりたい!』」
シ「へ~! そういう本があったの?」
麻「魔法使いになりたいっていう児童文学があって」
シ「へ~!」
麻「たぶん、中学校の時に学校から封筒が届いて。文庫買いませんか、みたいな」
シ「あったあった!」
麻「そこにお金入れて出すとそれが届くっていう」
シ「あったね~! なんかチェック入れるやつ」
麻「それですそれです。それで、初めて本が欲しいって言ったんですよ、親に。で、その本を妹が覚えてた(笑)」
シ「記憶力すごい! たぶん、すんごい持ち歩いてたんじゃない?」
麻「そう、持ち歩いてた。お気に入りだった。あと、ちょっと変わった話で、絵柄も変わってた」
妹「可愛いんだけど、毒々しかった」
シ「へ~!!!」
麻「そう、ミミズのスパゲッティとか、出てきたりして」
シ「へ~~‼ 意外」
麻「そう、普通の女の子が魔法使いになるお話なんですけど」
シ「うんうんうん」
麻「それが好き、ですね」
シ「暖かい気持ちになるとか?」
麻「オズの魔法使いみたいに、欲しいものはそばにあった、的な話だったと思うんですけど」
シ「私、本当は怖いアンゼルセン童話とかすごい好き」
麻「私も大好きです」
シ「やっぱり」
麻「アンゼルセンとかグリム童話とかも大好き」
シ「そうだよね。その幸せなほうの読み方じゃなくて、実はこういう読み方もできるみたいな」
麻「うんうん」
シ「そっちのほうが、こう、人間っぽいなぁみたいな、物語とか。大人になってからはそういう楽しみ方ができるようになった」
麻「そう、そういうのをひっくるめて好きです」
シ「そうなんだね」
麻「うん」
シ「なんか、ギャップがすごいですね。パッケージと中身のギャップが。見た目リカちゃん人形なんだけど、中身は魔女だったみたいな」
麻「あ、いちおう、いつも魔女を意識してる」
シ「あ、してるんだ!」

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  ↑ノンフィクション
=========================
       ↓フィクション

17:29:50 PM

もう少しでマジックアワーが終わってしまう。

話し足りない、もっともっとめるると話していたい。

このままこの空間に留まることもできるが、
それはともに異次元を漂うことを意味する。

それも、いいのかもしれない。

この魔法の中に生きるのも。

しかし、もらったバトンはほかの人に渡してあげたい。
受け取った感情を、情熱を、行動力を、魔法を
ほかの人にも伝えてあげたい。

きっとその人の夢への燃料になるから。

「本返しに来るからね、次来る時教えてよ」
とシェンは言った。

「次は、時空ゆがみのカフェ連れてってね」
とめるるは返事した。

目の前がゆがんでいく。

瞬きした先にドアはもうなく、
いつもの森に戻っていた。

The END

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MAI SAKAI
1991年、長野県出身。豊富なアイデアで描く作風が評価されている。『いいにおいのする映画』(2015年)が音楽映画祭「MOOSIC LAB2015」でグランプリ含め6冠を受賞し、劇場公開を果たす。『はらはらなのか。』(17年)で商業映画監督デビュー。「映像作家100人 2020」に選出される。近年では、ドラマ「恋のツキ」「御曹司ボーイズ」「W県警の悲劇」「死役所」「ぴぷる〜AIと結婚生活はじめました〜」「荒ぶる季節の乙女どもよ。」「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」、MVではゲスの極み乙女。「ドグマン」、ジェニーハイ「ジェニーハイラプソディー」「シャミナミ」、GReeeeN「2/7の順序なき純情」、⻫藤朱夏「パパパ」、きゃりーぱみゅぱみゅ「かまいたち」、LittleGleeMonsterによるユニクロのクリスマスキャンペーンソング「Jingle Bells」などでその才能を発揮している。

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Maison Alien

スペースシップU.F.O.の中に存在する
宇宙人な住民たちが住む「メゾンエイリアン」

スペースシップの住民たちは昼夜問わず
自由研究をしている。

ドアの向こうは時空を移動している。

NO.12345
エンジェルナンバー
「あらゆることを感じてください、考えるのではなく感じてください。
感じることの中にすべての答えがあります」

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P.S.
お互いを物にたとえると

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シェン→麻衣

「魔法のマント」                        
それを羽織ると誰もが魔法使いになれる。
表は黒なんだけど、中身が四次元になっている。
キラキラしている。水面に映る光や色が揺れているイメージ。万華鏡みたいな。
関わった誰をもその世界の魔法使いにしてくれる。
みんな魔法を持っていて、使っていいんだよって言ってくれる存在。

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麻衣→シェン

「たくさんの色の色鉛筆」
すごいカラフルな感じ。
でもクレヨンみたいに柔らかくはない。 
鉛筆みたいに芯がある感じ。
12色とか24色とかじゃなくて、
いっぱいあるやつ!

Q「麻衣ちゃんの作品にキャスティングするなら、私はどんな役で登場しそう?」
A「ごちゃっとした雑貨屋なんだけど、カフェもやってるお店の、飾らないお姉さん。そこは主人公たちのたまり場で、「なに悩んでんの~!」って言ったりとか。ちょっとコメディというか、コミカルな感じだったりするんだけど、ふと、主人公が落ち込んでる時に、そっとレモネードを出したりする。「これ、作りすぎちゃったから」とか言って(笑)。主人公の世界を彩ってほしい、ずっと一緒にいるんじゃなくて、田中さんのエリアに入ったら、田中さんからパワーもらえる、みたいな」

鹿児島県出身。英語、中国語、日本語を操るトリリンガル。中学生の時からアメリカで学生生活を送る。大学ではファッションを学び、大手アパレル会社に就職。その後、モデルへ転身。インスタグラムでイラストが人気になり、イラストレーターとしても活動中。国民的キャラクターのちびまる子ちゃんとのコラボレーションも。最近は、NHK大河ドラマ「いだてん~オリムピック噺~」(2019年)にも出演するなど女優活動も開始。連載タイトルのU.F.O.には、U. (Undefined) F. (Free-minded) O. (Open heart)、U (update). F (fashion). O (o’clock)など、さまざまな意味が込められている。

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