コジコメ／三軒茶屋／イタリアン 自然派ワイン片手に楽しむ、日々の気ままなイタリアン。

「旬の素材を取り入れつつ、自分の思いのままに料理を提供できれば」。井村俊介オーナーシェフのそんな願いから名付けた店名が、コジコメ。イタリア語で “そのまま” の意味を持つ名前のとおり、日々少しずつ替わる料理は、ブッラータチーズとレモンのコンフィやシシトウとペコリーノチーズなどいずれもシンプル。それでいて素材同士の組み合わせの妙が楽しみだ。

なかでもほぐれるように軟らかな豚舌は秀逸。水からじっくりと煮込んだだけながら噛みしめるほどに滋味深く、素材本来の旨味を堪能できる。夫婦で切り盛りする店内は、ドライフラワーや木の温もりが伝わるアットホームな雰囲気。ノートの手書きメニューも可愛い。

手前から、ウニがたっぷりとのり、もちっとした食感が楽しいカヴァティエッティパスタを使った「塩水ウニの漁師風」￥3,240、「豚舌のボッリート サルサバニェット」￥1,728。ワインはグラス￥864～

ワインは9割が自然派で、イタリアやフランス産が多い。クラフトビールも。

井村シェフは、広尾の名店ボッテガで笹川尚平シェフの片腕を務めた実力の持ち主。

＊『フィガロジャポン』2019年10月号より抜粋

※この記事に掲載している商品・サービスの価格は、2019年8月時点の8％の消費税を含んだ価格です。