「本店はコースのみのリストランテなので、ここではアラカルトで楽しめるスタイルにしたかったんです」とは宮部拓也ソムリエ。昨年末に誕生した同店は、参宮橋の1ツ星イタリアン、レガーロの姉妹店。その言葉どおり、メニューには一品料理がずらり。
オープンキッチンの厨房カウンターと大テーブルとをT字型に設えた空間は、新たな劇場型レストランを思わせる。渡伊経験もある吉田優斗シェフによる季節に焦点を当てた料理は、イタリア野菜プンタレッラや香箱ガニなど旬の味を随所にちりばめたもの。ゲストの要望に沿ったメニュー提案やサービスも好評で、材料があればオーダーメイドの皿もOK。常連になりたい、頼れる一軒だ。
料理はすべてハーフポーション。手前から、パリパリになるよう鱗を焼いた「山口県産アマダイのサルタート 京ホウレン草のズッパ」¥1,430、「自家製キタッラ 長崎県産ワタリガニの軽いトマトソース」¥1,210。ワインはすべてイタリア産でグラス¥1,100~
「蝦夷鹿の炭火焼き」¥1,870。レアに焼いたモモ肉は実に柔らか。
店内には大きなテーブルが一台。
*「フィガロジャポン」2020年4月号より抜粋
texte : KEIKO MORIWAKI, photos : TADASHI OKOCHI
BRAND SPECIAL
Ranking