【篠原ともえ連載Vol.16】"版画とカリグラフィー"で挿絵をつくる。

madame FIGARO japonの8月号「占いで整える2022」袋綴じ付録のデザインをコラボレーションさせていただきました。今回のイラストは版画とカリグラフィーによる新たな作品なので、ここに完成までのプロセスをご紹介したいと思います。

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かつてこのコラムでも紙凹版(かみおうはん)という版画を習っているというお話をさせていただきました。これは下描きなしで削った版にインクを詰めて、製版していく手法。紙なので、形を自由にカットすることができ、版画独特の線が演出できるのです。

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今回は花をモチーフに作品を仕上げました。花弁一枚一枚に違う柄を書き込んでいます。版画は独特の線が現れ、刷るたびにニュアンスが変わるのも面白いところ。さまざまなバージョンを多めに描いて、気に入ったものをセレクトしました。
また版画ではもうひとつ、銅板でも紙ではなくプラスチックの版を削る技法もあるんです。この手法に挑戦しているのが、 デザイナーの香川真知さんです。

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香川さんはデザイン会社STUDEOのデザイナーとして、これまで私の作品のアートディレクションや、作品制作のサポートをしてくれている、心強い仲間です。プラスチック版画と独創的なイラストレーションとのコラボレーションは彼女の持ち味で、その画力にはオリジナリティが輝いています。

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イラストは香川さんがファッションをテーマに十二星座のコレクションを展開。各星座の物語を柄やシルエットに落とし込み彩色をしています。もちろん洋服のデザインは彼女のオリジナル! ユニークかつとっても可愛く、私はこの素敵な十二星座のコレクションをインスピレーションにカリグラフィーを描きました。

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カリグラフィーは、近年私が文字のデザインの勉強のために始めた新しい習い事なのですが、西洋や中東の書道といえばよいでしょうか。金属やガラスのペン先にインクを付け、美しい文字を書く一種の技法。今回は鉛筆の下書きを参考に何度も描き直してゆきました。完成した文字とイラストは、袋綴じ付録「2022年下半期 石井ゆかり星占いスペシャル。」にてお楽しみいただけます。

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日々好きなことに向かって学び得たものを育み、ブラッシュアップしながら創作を続け、このようにみなさんへご紹介できていることがとても幸せなのです。デザインも内容もとても見応えのある一冊となっておりますので、是非皆さん手にとってみてくださいね。

1995年歌手デビュー。文化女子大学(現・文化学園)短期大学部服装学科デザイン専攻卒。歌手・ナレーター・女優活動を通じ、映画やドラマ、舞台、CMなどさまざまな分野で活躍。現在はイラストレーター、テキスタイルデザイナーなど企業ブランドとコラボレーションするほか、衣装デザイナーとしても松任谷由実コンサートツアー、嵐ドームコンサートやアーティストのステージ・ジャケット衣装を多数手がける。2020年、アートディレクター・池澤樹と共にクリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立。
篠原ともえ公式サイト:www.tomoeshinohara.net
公式インスタグラム:www.instagram.com/tomoe_shinohara/

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