【篠原ともえ連載Vol.18】「水の流れ」をテーマに"制服"をつくる。
TOMOE SHINOHARA MAKING 2022.10.11
この度、住宅設備機器メーカー・タカラスタンダード株式会社の創業110周年記念事業の一環として、ショールームアドバイザーの制服を新たにデザインし、STUDEOチームでグラフィックも制作させていただきました。
水まわり専業メーカーであるタカラスタンダードの制服として「水の流れ」をテーマに制作。制服デザインからビジュアルまで一気通貫した表現をさせていただけたことは私にとっても大きな挑戦でした。
制作に取りかかる前はプライベートでショールームを訪れ、アドバイザーさんの動きや印象をまずチェック。パターンを決めるまでにヒアリングを何度もおこない、ご要望がきちんと反映されているかトワルで調整を重ねていきました。
仮の生地でシルエットをミリ単位で調整。デモンストレーションの多いショールームアドバイザーのみなさまの動きやすさ、着心地の良さを優先しパターンを導き、カットソー・シャツ・スカート・パンツ・ジャケットをベースに、マタニティワンピースを追加した全6アイテムをデザイン。
制服完成後はさまざまな想いが込められた新制服を視覚的にも体感いただくべく、夫である池澤樹がクリエイティブディレクション・アートディレクションを担当し、グラフィック制作も最高の布陣で臨ませていただきました。私にとってもデザイナーとして大きな学びのある体験でした。
フォトグラファーはファッション広告でも世界的に活躍されている内田将二さんをお迎えし「水の流れ」を見事な光の世界で表現してくださいました。
これまでになかったパンツスタイルや将来的な男性アドバイザーさんへの展開といったことも視野に入れ、デザインを仕上げております。マタニティラインを導入したことで、現状の社員さんの働き方におけるさらなる多様化も目指しました。
新制服は2022年10月1日から全国約170カ所で働くショールームのアドバイザー約800名の着用がスタート! また、タカラスタンダードの公式サイトにて、アドバイザーの皆様との完成までのプロセス動画もご覧いただけます。しなやかさとたくましさを兼ね備えた新制服を是非ご覧いただけたら嬉しいです。
https://www.takara-standard.co.jp/brand/anniversary/110/uniform.html