世界は愉快:スーパーマーケット編 from ニューヨーク 世界中の食材が一堂に会する、NYのスーパーマーケット。

世界は愉快 2020.06.24

文/長谷川安曇(在ニューヨークライター)

ニューヨークのスーパーマーケット巡りは楽しい。人種のるつぼだけに、さまざまなスーパーが存在するからだ。

スパイスが多く揃うインド系やヨーロッパのお菓子がメインのスーパー、大型の韓国スーパーもある。チェーンの「ホールフーズ・マーケット」「トレーダー・ジョーズ」ではレジに長蛇の列ができるいっぽうで、混雑することがなくなんでも揃うのが「Amish Market(アーミッシュ・マーケット)」だ。

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1991年創業。こちらはミッドタウン・イーストにある店舗で、市内に他2店舗を構える。

名前からすると、アメリカやカナダに住むドイツ系移民で、自給自足に近い生活を行うキリスト教一派のアーミッシュの人々が生産したものが販売されているようだが、ニューヨーク近郊で採れた食材と、オーガニック食品、輸入品がメインのスーパーマーケット。肉や魚、乳製品はもちろんのこと、ブレッドやケーキ、クッキーなどのベーカリーセクションもあり、世界各国の食材が揃う。それでも店内はなんとなくアーミッシュ風にデコレーションされていて、天井にはカゴがずらりと並び、ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。

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果物や野菜の質が良く、値段も庶民的なので、普段の生活に欠かせない存在だ。

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チーズのセレクションには特に力を入れていて、随時約400種類も揃う。スペインのマンチェゴ地方産の羊乳のマンチェゴチーズや、フランスの牛乳から作るモルビエチーズなど、国外の製品が多い。アジア系の食品も多く扱い、パッタイや蕎麦、うどん、お寿司まであり、アジア人としてはうれしい限り。他のスーパーマーケットでは入手困難な、タイ料理でよく登場するピーナッツソースやさまざまなタイプのキムチなども、充実したラインナップだ。

野菜や果物も新鮮で、値段も良心的。店員さんも親切で、何かを探している時は親身になってくれる。パンデミックでない平常時はイートインコーナーもあり、店内のテーブルで食事をすることも可能。世界各地の食べ物が揃うの、非常に「ニューヨークらしい」一軒だ。

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野菜や揚げ物などが揃う、人気のお惣菜のコーナー。

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ジュースやスムージー、サラダもオーダーできる。

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texte : AZUMI HASEGAWA, photos : LISA KATO

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