スープ編 from ミラノ ミラノの冬は「ミネストローネ アッラ ミラネーゼ」!

世界は愉快 2022.01.07

坂本きよえ

今年の冬は例年より厳しい寒さのミラノで、これまであまりレストランでは見かけなかったミネストローネが登場し人気となっている。

夏によく登場する「ミネストローネ アッラ ミラネーゼ」が、芯から温まる冬のスープとしてアレンジされ親しまれているのだ。

ヘルシーでバランスがよい上、一皿で腹もちがよくダイエットにも効果的とあってとくに女性たちには人気が高い。

ミラノ風がほかの地方のミネストローネと大きく違うのは、ラードと米が入っていること。それゆえ、香ばしくお馴染みのトマト味とはひと味違ったおいしさがある。

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冬の「ミネストローネ アッラ ミラネーゼ」は温めて食べるが、夏バージョンは最後に切ったフレッシュトマトとバジルを入れて、人肌の温度に冷ましてから食べる。

ヴィーガン料理としてラードを入れずに供するレストランもあり、アレンジのバリエーションが店によって少しずつ違うので食べ比べるのもなかなか楽しい。

家で手作りする場合は一度にたくさん作り2、3日食べ続ける人も多い。日本でも正月休み明けで忙しい人や胃が疲れている人こそ、作り置きができる野菜たっぷりのこのスープをぜひ試しに作ってみてほしい。お腹も大満足するはずだ。
 

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<材料 4人分>
ズッキーニ 2本
長ネギ 1本
ニンニク 1片
ニンジン 3本
セロリ 1本
玉ネギ 1個
ラード 40g 
トマト 3個
うずら豆 100g
キャベツ 1/2個
グリーンピース 200g
ジャガイモ 3個
アルボリオ米(リゾット米) 150g
パセリ 1束
パルメザンチーズ 50g

塩、コショウ 適宜
サルヴィアの葉 5枚 ※ドライセージでも代用可。なくてもOK。
エクストラヴァージンオリーブオイル 少々

<作り方>
1.大きな鍋にみじん切りにした野菜(キャベツ、グリーンピース、ジャガイモ以外)とうずら豆、それらがかぶるくらいたっぷりの水を入れて1時間半ほど火を入れる。

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2.食べる1時間前に、切ったキャベツとグリーンピースを加えて煮込む。
3.食べる20分前に米を入れ、塩で味を整える。
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4.(あれば)サルビアの葉を刻んだものとコショウを好みで少々入れる。
5.最後にジャガイモを入れ、食べる直前にパセリ、パルメジャンチーズで味を整える。
6.食べる時にエクストラヴァージンオリーブオイルを回しかけて。

text: Kiyoe Sakamoto

坂本きよえ

在ミラノジャーナリスト。イタリア人の人柄の良さ、寛容さに惹かれて住み続けて数十年。旅好き、ヴィンテージマーケット好き、物好き、食べ物好き。ミラノのギャラリー&レストランの7人の侍(オーガナイザー)に選ばれイベント企画を手がけるニューライフスタイルに挑戦中。最近お気に入りの場所はサンセットが美しいポルトガル。

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