いつか泊まりたい話題のホテル編 from スウェーデン 荒波を乗り越え......スウェーデン西海岸で一生に一度のホテル体験?

世界は愉快 2022.05.13

神咲子

Pater Noster (パーテル・ノステル)灯台はスウェーデン第2の都市ヨーテボリから北へ約50km、西端に位置する観光地でも有名なマシュトランド島からさらに約5海里西へ位置するハムネ小島にそびえ立っている。ハムネ小島は97の島からなるパーテル・ノステル群島のひとつだ。

灯台に灯がついたのが1868年。スウェーデンでいちばんの荒波区域と呼ばれ、1977年にその灯が消えるまで何隻もの船が遭難する中、灯台管理人たちとともに船人を見送り出迎えてきたのだ。

PaterNoster_Trygg_Island1.jpgphotography: Henrik Trygg

それからさらに30年が経った頃役目を終えた灯台は消滅の危機に晒されたものの、さまざまな人たちの協力により、保存されることになった。2007年には灯台を改装しレストランカフェ、カンファレンス会場として親しまれた後、20年に灯台に隣接する管理人たちの元住居がデザインホテルに全面改装され、新なスタートをきった。
 

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灯台の歴史をもとにしたコンセプトやその場で獲れる新鮮な魚介を売りにした郷土料理が評判を呼び、21年には国際的なホテル賞AHEAD (The Awards for Hospitality, Experience and Design)のベストホテルコンセプト部門金賞に輝いたことで、世界中から注目されるようになった。

宿泊客は、オプションで近くの陸地までボートによる送迎サービスやRIB(高速ゴムボート)、ヘリコプターを利用することもできるし、その気さえあれば島ごと貸切りすることも可能だ。灯台では、地上35mの高さで瞑想ヨガやマッサージを体験することもできる(こちらもオプションサービス)。また、スウェーデンでは自家用ボートを持っている人も多いので自分たちでアクセスして、ホテルのカフェやレストランでフィーカやランチをとり、島内散歩をする1day トリップも人気のようだ。

PaterNoster_Stylt_Livingroom4.jpgその昔、灯台の管理人とその家族たちの住居だった施設を全面改装した宿は全9部屋24ベッド。ダブルベッドルーム3食付(ウェルカムドリンク、島巡りガイド、灯台訪問、海水風呂、サウナすべて込み)で1人6500クローナ(約¥85,000)~。photography: Erik Nissen Johansen

 

目の前の海で獲れる新鮮な魚介尽くしのディナーは特に垂涎ものだ。

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PaterNoster_Stylt_Outdoorbed1.jpg天気が良ければ屋外で就寝。満点の星を見て波の音を聞きながら眠りにつくなんてロマンティックすぎる! photography: Erik Nissen Johansen

こんな目覚めも悪くない!

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その昔は船人たちがここの荒波と岩礁を通り抜け無事に戻って来られますようにと、「主の祈り」(パーテル・ノステル)を唱え続けたことが名の由来という灯台。「天にまします我らの父よ……」と唱えながら九死に一生を得たかのごとく、ハムネ小島での唯一無二の灯台ホテル体験はぜひ試す価値ありだ!

PaterNoster_Stylt_Rainbow.jpgまさに祈祷文「主の祈り」の名にふさわしい神々しさ。海の天候は変わりやすく四季折々、というより日々、そして時間帯で風景は一変する。photography: Erik Nissen Johansen
 

スウェーデン西海岸のゴマフアザラシたちにも出会えるかも!

パーテル・ノステル
https://paternoster.se/

text: Sakiko Jin

神咲子

在スウェーデンライター。コーディネート業も行うが、本業はレストラン業だった。そして50歳を過ぎてから、鉄道の電車の運転手に。スウェーデンの北部ウメオ市とスンズヴァル市を運転する日々を送る。

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