グリーン満喫スポット from ミラノ 五感で自然を味わう体験が待っている、ミラノの「森」。

世界は愉快 2022.06.02

坂本きよえ

ミラノは、比較的緑が少ない街。だから新型コロナウイルスの流行以来、緑を求めて郊外に引っ越しする人も増えた。新たに開発されるマンションは、植物いっぱいのテラス付きのタイプが人気で、中には自然を近くに感じられる森つきの物件もある。

そんなミラノでいま話題なのが「il Bosco(イル ボスコ)」。ミラノの南側に面した場所にあり、中心部からは車で約30分。“森”を意味するその名のとおり、着くとそこは完全に森の中だ。テニスコートがあり、スポーツを楽しむ人もいれば、カフェやランチでくつろぐ人も。会社のイベントや結婚式などにも幅広く利用されている。

 

 

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いま世界的にファンが増えている謎解きイベントの一種「エスケープ ウッド」がイタリアで初めて取り入れられたのも、こちら。森の中でテストやクイズをクリアしながら90分以内にゴールを目指すというゲームに、子どもだけでなく大人も夢中になる。「自然を楽しむというのは、自然を眺めるだけでなく、実際に触れて、香って……五感を刺激できること」と話すのは、オーナーのエレモ・ロカテッリ。「コロナがあろうとなかろうと、人間は本来、自然と共存しなければいけないもの。それを忘れかけていたミラノの人にとって、自然と触れ合うことがいろいろなことを考えるきっかけになる。それはとてもポジティブだ」

 

 

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イル ボスコでは、このほかにも生け花や苔玉作り、ブリコラージュ、花びらコラージュ、金継ぎ、木工、メディテーション、ダンス、リフレクソロジーといった多彩でユニークなプログラムも用意されている。森の中で新鮮な空気を味わいながらリフレッシュできるとあり、若い女性たちに人気だ。これからは、緑があるところに人が集まる時代がやってくる。

 

 

イル ボスコ|il Bosco
www.ilboscoeremolocatelli.com

 

text: Kiyoe Sakamoto

坂本きよえ

在ミラノジャーナリスト。イタリア人の人柄の良さ、寛容さに惹かれて住み続けて数十年。旅好き、ヴィンテージマーケット好き、物好き、食べ物好き。ミラノのギャラリー&レストランの7人の侍(オーガナイザー)に選ばれイベント企画を手がけるニューライフスタイルに挑戦中。最近お気に入りの場所はサンセットが美しいポルトガル。

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