今日はトルコのレシピから。トルコにはさまざまな小麦粉の料理があることが知られていますが、身近な材料で作れる「ムジュベル」のレシピを。具材のズッキーニに小麦粉、卵、チーズとハーブを加えて混ぜて焼くだけ、ととても手軽。外国料理のシンプルなレシピは作りやすさだけではなく、口に合うものが多いように思います。このレシピ、いってみれば野菜のお焼きなのですが、日本のものとも、韓国のものとも違う軽やかさが魅力。食感はさくっとふんわり。青ねぎも使いますが、そこにディルを加えることで、ひと味違う風味が生まれます。ワインのおつまみとしてだけでなく、ブランチにも。

このレシピには、たっぷりのズッキーニが入りますが、チーズおろしの目の粗いところや沖縄料理のにんじんシリシリ用のスライサーでしんなりさせて使うのがキモ。器用な日本人にとって、千切りは文字通り手で切るものですが、外国のレシピでは千切りは切るのではなく、おろして作るもの。フレンチ定番サラダのキャロットラペも直訳すれば「おろしたにんじん」です。なければ千切りで。とたいていレシピに書くのですが、キャロットラペにもぜひものの道具ですし、「チーズグレーダー」で検索してポチッとしていただいてもいいかなと思います。

こんがりと焼けたら、トルコやギリシャなどエスニック気分が上がるロゼとご一緒にどうぞ。

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トルコ風お焼き「ムジュベル」

<材料 2人分>
ズッキーニ1本
卵 1個
薄力粉 大さじ3
水 大さじ2〜3
ディル 2枝
青ねぎ 2本
シュレッドチーズ 40g
塩、こしょう
オリーブオイル

<作り方>
1. ズッキーニはチーズおろしなどでシュレッド状におろす。塩少々をしてしんなりさせる。出てきた水気は絞らずにそのまま使う。ディルは粗く刻み、青ねぎは小口切りにする。
2. ボウルに卵を溶きほぐし、1、チーズを加え混ぜ、薄力粉を加える。水を加えてさっくりと混ぜる。
3. フライパンにオリーブオイルを多めにひき、2をスプーンですくって落として両面こんがりとするまで焼く。

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

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