茹で汁で作るホワイトアスパラの炊き込みごはん
平野由希子の季節のおつまみ 2022.04.27
ホワイトアスパラの季節。フランス産のアスパラガスも栽培ものから露地ものに切り替わって、味も深くなってきました。この季節ならではの贅沢な食材です。アスパラはまずは丁寧に茹であげて、オランデーズソースやミモザ風にして、いただきます。
さて、そうして堪能した後にできあがるのが、アスパラの旨味たっぷりの茹で汁。これはこのままスープにしていただくのもよし、リゾットにするのもよし。今日は炊き込みごはんにしてみました。具材にもホワイトアスパラを加えましたが、食べ切ってしまった時には他の野菜でも。おすすめはトウモロコシ。ホワイトアスパラとトウモロコシの味と香りが重なり合います。玉ネギ、ハムでピラフにするのもよさそうです。
仕上げにはぜひバターを。私はここぞとばかりにおいしい発酵バターをたっぷり加えてしまいます。
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ホワイトアスパラガスの炊き込みごはん
<材料 2合分>
米 2合
ホワイトアスパラガス 3本
白ワイン 大さじ2
アスパラガスの茹で汁、または水 適量(白ワインを加えて通常の水加減になる量にする)
塩 適量
バター 適量
<作り方>
⒈ 米は洗ってざるにあげ、30分ほどおく。ホワイトアスパラガスは根元の硬い部分を切り落とし、穂先の下の部分から皮をむく。2cm程度の長さに切る。アスパラガスの茹で汁に塩適量を加えて、味をととのえる。スープで飲むより少ししょっぱめの塩加減。茹で汁なしで、水から作る場合には塩小さじ1を加える。
⒉ 鍋、または炊飯器に米、アスパラの茹で汁、白ワイン、アスパラガス、根元、皮を乗せる。根元と皮は後から取り除くので、上に乗せるようにする。
⒊ 普通に炊き、むらした後にバターを加え混ぜる。
ホワイトアスパラガスの皮はもったいないと感じるのですが、厚めにむくのが大事。茹で汁なしで作る場合には、水と塩、アスパラガス、アスパラガスの皮と軸をのせて炊けばOKです。
さらにバターで焼いた目玉焼きを乗せてしまいました。お醤油を少しだけ垂らして、贅沢卵ごはん。
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フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano 料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir