ホタルイカでバスク風のイカスミごはん

バスク地方には海のもの、山のもの、さまざまなバル料理がありますが、イカを墨煮にしたり、ごはんと炊き込んだものも人々に愛されている定番の一品。突然に食べたくなり、イカスミペーストとホタルイカを買ってきました。イカはヤリイカやヒイカを使うのが一般的なのですが、いまが旬の富山のホタルイカをたっぷり入れることにしました。ポイントはホタルイカを粗く刻んでお米と一緒に炊き込むこと。イカスミ、イカわたの旨味がお米に染み込みます。そして、お米を蒸らす時に、生のアスパラガスを加えて火を通しました。真っ黒なごはんに鮮やかなアスパラのグリーン。コリッとした食感のアクセントにもなります。

ワインはバスクの微発泡ワイン、チャコリが気分。軽めのオレンジワインなどもイカスミ、イカわたとの相性も良さそうです。そろそろ旅に出かけたい気持ちが疼きますが、バスクはまだ少し遠いですね。今日のところは、旅する気分を味わえる料理とワインで、バスクを夢見ることに。

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ホタルイカのイカスミごはん

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<材料 2〜3人分>
米 1合半
ホタルイカ(茹でたもの) 100g
アスパラガス 3本
玉ネギ 1/4個
トマト 小1個
白ワイン 大さじ2
イカ墨ペースト 4g
オリーブオイル 大さじ2
塩、コショウ
水 240cc

1. ホタルイカは目を取っておく。無理なく取れるようなら、足の間の付け根にあるくちばしも取る。1/3量を残して、粗みじん切りにする。玉ネギはみじん切り、トマトは粗く刻む。アスパガスは根元の硬いところを切り落とし、硬い皮をむき、1センチ幅に切る。
2. 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎ、米を洗わずに加えて透き通るまで炒める。トマトを加えて煮詰めるようにして炒め、刻んだホタルイカを加えて炒めあわせ、白ワインを加えて煮立てる。
3. イカ墨ペースト、水、塩、コショウを加えて中火にかける。沸騰したら、弱火にして約15分加熱する。
4. 残りのホタルイカ、アスパラガスを加えて10分蒸らす。

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イカスミペースト。独特のコクと香りが魅力的。長期間保存が効くので、買い置きしておくと便利。

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米を蒸らす時にホタルイカとアスパラガスを加える。生のアスパラにほどよく火が入る。

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

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