イギリスの人気写真家たちが、作品販売でウクライナ支援。

ウクライナへの支援がユニークな形で広がりを見せているイギリス。

ロシアによる侵略の第一報が伝えられた直後から、全国で募金や物資の寄付への呼びかけがスタートしたが、現在はさらに多様な動きが起きている。セレブシェフたち数人が集まってチャリティーディナーを開催したり、カフェやレストランは会計時、寄付のための数ポンドをプラスしたり。

そんななか、ロンドンのクリエイティブスペース「ハヴ・ア・ブッチャーズ」は、クリエイティブスタジオ「へムステッド・メイ」「メイ・プリント」の協賛の元、人気フォトグラファーたちの作品を販売するチャリティプリントセールをスタートした。
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ジェイク・チェッサムによる1990年に撮影された当時16歳のケイト・モスのポートレートも参加作品のひとつ。ケイトの初々しくも、まっすぐな目線が心を捉える。チェッサムはその後写真ネガを紛失してしまっていたが、今年初めに父親の家で紙袋に入れて保存されているのを発見。 今回のチャリティのために寄付することにしたそう。

参加フォトグラファーは93人(2022年38日現在。常時増え続けている)で、彼らの作品を32日から10日間だけネット上で販売。ジェイミー・ホークスワース、ヴェネチア・スコットら、高級メゾンのキャンペーンや雑誌のファッションストーリーなどでもお馴染みの、いまをときめく作家たちも名を連ねている。なかにはキエフなどウクライナ国内で撮影されたものも。


いまイギリスで最も注目フォトグラファーのひとり、ジェイミー・ホークスワースの『Flower』。込められた物語を追い求めて、いつまでも見つめていたくなる作品だ。
 

独特の世界観を描き出す、クリス・ブルックスの『Hugettes Kitchen』。

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フォトグラファーたちによる直筆サインは入らないものの、10x8インチ(約25.4x20.3cm)のハーネミューレ社のインクジェット用アートペーパーに美しくプリントされて一部50ポンド。売り上げは英国赤十字社のウクライナ・クライシス・アピールに寄付される。3月8日現在ですでに売り上げは10万ポンド(約1,520万円)に達し、最終的には20万ポンドを見込んでいる。 英国時間で2022年3月11日まで受付中。もちろん日本からの注文も可能だ。

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クレメンタイン・シュナイダーマン&シャーロット・ジエームス『Poppy and Nia, Wales』 (2020) (Collaboration with Alexander McQueen)

 

text: Miyuki Sakamoto

在イギリスライター。憂鬱な雨も、寒くて暗い冬も、短い夏も。パンクな音楽も、エッジィなファッションも、ダークなアートも。脂っこいフィッシュ&チップスも、エレガントなアフタヌーンティーも。ただただ、いろんなイギリスが好き。

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